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横綱だけの特別な儀式「横綱土俵入り」とは

2017 8/25 10:07跳ねる柑橘
yokozuna
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最後の勇姿!「引退相撲」の土俵入り

横綱は、たとえ何度負け越しても大関に陥落することはない。だが陥落のリスクがないからといって、衰えても横綱を続けてよいわけではない。もちろん横綱に上り詰めた力士は誰一人としてそんな甘い考えはしない。自分の衰えを感じた時、潔く引退することで、自身の横綱としての名誉と誇りに報い、そして大相撲への敬意を示すのだ。
現役を引退し年寄を襲名した元横綱が引退相撲を行う際、断髪式の前に最後の横綱土俵入りが行われる。これは、横綱としての最後の晴れ姿だ。

この時、露払いと太刀持ちは現役の横綱が二人以上いれば、横綱が行うのが原則とされる。だが横綱不在の際は、同部屋、同一門の三役以下の幕内力士が担当する場合もある。近年は横綱がいる場合でも弟弟子を露払い、太刀持ちに選ぶことも増えてきた。
2010年に朝青龍さんは同じ部屋の朝赤龍さんを露払い、当時大関の日馬富士関を太刀持ちとした。その前に引退土俵入りを行った武蔵丸さん(2004年)は雅山さんを露払い、当時大関の武双山さんを太刀持ちに指名した。

長寿のお祝い「還暦土俵入り」

現役時代に横綱を経験した元力士が、還暦を迎えた際に行われるのが還暦土俵入りであり、いわゆる長寿祝いなのだ。世間一般で還暦といえば「赤いちゃんちゃんこ」といわれているが、最近では赤い下着やネクタイの着用もあるようだ。この還暦土俵入りでは赤い綱が使用される。
還暦を迎えた時に親方として日本相撲協会に所属している場合は、両国国技館で開催されるが、それ以外の場合は別の場所で執り行われる。

この時の露払いと太刀持ちは親方の弟子や現役力士が務める。現役の横綱が担当することもあり、その際は白い綱を締めて土俵に上がる。
還暦土俵入りはこれまで十名が行ってきた。還暦を迎えたものの体調不良などで還暦土俵入りを行わなかった方もいる。最後に行われたのは2015年5月に行われた故・千代の富士貢さん(当時九重親方)の還暦土俵入りだ。この時は露払いを日馬富士関が、そして太刀持ちを白鵬関の横綱二人が務めた。この時には通常は白い御幣(化粧まわしの前に垂らす紙)も赤いものが用意された。

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