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大相撲の本場所前に開催される「土俵祭り」を紹介

2017 5/8 19:55kinsky
大相撲
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出典 shikoku-np.co.jp

現在、大相撲の本場所は年6場所開催されているが、本場所の初日が始まる前日に必ず行われているのが「土俵祭り」という儀式だ。そこで、ここでは土俵祭りについての意義や行事内容などについて説明する。

大相撲の土俵は神が宿る場所。呼び出しが手作業で作る

まず、大相撲の取り組みが行われる土俵についてだ。大相撲の幕内取り組み前などに幕内力士が全員土俵上に登場して柏手を打ったりする。これは土俵の中には神がいるとされているからだ。
現在の土俵のサイズは1945年の9月場所から直径4.55メートルと決められており、土俵の上には天井から吊り下げられている屋根がある。土俵を作るのは呼び出しで、本場所、地方場所ともに呼び出しが作る。基本的に場所初日の5?6日前から3日間を要して機械を使わず、全て手作業で作る。

年6場所ある本場所初日の前日に必ず行うのが「土俵祭り」

土俵は神が宿る神聖な場所であり、呼び出しによって作られた土俵に対して毎本場所前には「土俵祭り」を行うことになっている。毎回新しく作られた土俵で、場所中の安全や興業としての成功、さらに五穀豊穣、天下太平、土俵の無事を祈願する儀式だ。
そもそも、相撲の原点は農作物の豊凶を占い五穀豊穣を祈る神事だといわれている。両国国技館で開催される1・5・9月場所はもちろん、地方開催の大坂場所、名古屋場所、九州場所でも同じ要領で必ず神聖な土俵祭りが行われている。

土俵祭りの祭主は行司。相撲協会から役員、力士が参加

土俵祭りは本場所初日の前日に行われ、基本的には午前10時頃に神官装束の立行司あるいは三役行司が祭主となる形式で2人の脇行司を従えて行うのが基本だ。土俵の周りには日本相撲協会の理事長以下役員、審判員、横綱大関他の三役力士らが出席する。
また、入門間もない新弟子力士他若手は、2階席などから勉強のために見学している。 儀式のスタートは2名の脇行司による「清め秡い」(きよめばらい)が行われ、祭主(立行司)が「故実言上」(こじつごんじょう)という祝詞を上げてから、3人の行司で土俵に鎮め物を入れる。

土俵中央に穴を掘り、鎮め物を入れて献酒を行うのが手順

鎮め物の前には予め土俵の四隅の俵に神酒を捧げている。鎮め物を入れる場所は土俵中央の仕切り線の間に掘られた穴だ。そこに「洗米」「するめ」「昆布」「塩」「榧の実」「かち栗」の6品からなる「鎮め物」を紙に包んで入れる。続いて鎮め物の上や徳俵上に献酒を行い、土俵下に居る役員などにも献酒。最後に呼び出しが太鼓を持って土俵を3周し、触れ太鼓を叩いて儀式は終了する。
こうして土俵祭りは終了し、鎮め物が入った穴が防がれて本場所の準備が完了だ。

2016年12月には「土俵祭り」を行うイベントも

土俵祭りは基本的に入場は無料で、先着順となる。30分ほどで終了し、その後は優勝額の贈呈式などが行われることがある。また、通常の本場所前の土俵祭りの他に、2016年12月26日(月)には両国の新名物「両国-江戸NOREN」でイベントが開催された。
「両国-江戸NOREN」は両国駅西口に直結した場所にあり2軒の和食店がオープンしているが、中央のスペースに土俵が作られ、土俵祭りが行われた。相撲協会から八角理事長、尾車事業部長らも出席し、来場者は土俵祭りの神事を間近に楽しんだ。

まとめ

相撲は日本の国技であり、古くから伝えられてきた数々の伝統的な儀式がある。その重要な儀式のひとつが「土俵祭り」だ。本場所の前に神聖な土俵に鎮め物を入れて五穀豊穣などを祈願するというものだ。機会があれば一度見学してみてはいかがだろうか。

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