神奈川ソフトボール界の雄「厚木商業」
2016年の高校総体、全国選抜大会、関東大会においていずれも神奈川県代表として出場したのが厚木商業高校(厚木市)です。
同校の中でもソフトボール部は群を抜く活躍を見せており、16年現在、同校が獲得した全国タイトルは計21個にも上ります。中でもOGの山田恵理選手は04年アテネ五輪で銅メダル、08年北京五輪で金メダルに輝いた時のメンバーであり、アメリカの女子プロソフトボールチームにも参戦している名選手を輩出しています。
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東京五輪で競技として復活したソフトボール。2020年の代表入りを目指して汗を流すのはクラブチームに所属する現役選手だけではありません。選手として無限の可能性を秘めている高校生に注目することで、いち早く「東京世代」のスターを見つけましょう。今回は神奈川県の強豪校を紹介します。
2016年の高校総体、全国選抜大会、関東大会においていずれも神奈川県代表として出場したのが厚木商業高校(厚木市)です。
同校の中でもソフトボール部は群を抜く活躍を見せており、16年現在、同校が獲得した全国タイトルは計21個にも上ります。中でもOGの山田恵理選手は04年アテネ五輪で銅メダル、08年北京五輪で金メダルに輝いた時のメンバーであり、アメリカの女子プロソフトボールチームにも参戦している名選手を輩出しています。
2014年の全国選抜大会県予選は4位、高校総体では15年が3位、16年は厚木商業に決勝で敗れるも堂々の準優勝。1強状態だった厚木商業に立ち向かえる存在になるまで成長したのは、光明学園相模原高校(相模原市)です。
同校は新体操部が全国レベルの力を持っており、ソフトボール部の歴史はまだ浅いながらも近年はめきめきと頭角を現しています。16年の岩手国体では神奈川県代表として大國結華選手が選ばれています。11月にあった全国選抜大会の県予選では厚木商業の壁は崩せませんでしたが、東日本大会への出場を獲得しています。
2014年の高校総体では決勝リーグで厚木商業に1-2と肉薄しながらも接戦をものにできず、準優勝に終わったものの念願の初出場を遂げたのが私立の湘南学院高校(横須賀市)です。近年の神奈川県大会では常にシード校として実力を認められている同校すが、注目したいのは15年の関東高校大会県予選の決勝で、女王である厚木商業を破って初優勝しているという点です。
しかし、同年の高校総体では再び厚木商業に惜敗、そして16年ではベスト8と結果を残すことができませんでした。
近年の神奈川県では五本の指に入るソフトボールの実力校といえば、座間総合高校(座間市)の名前も入るでしょう。
座間総合は2009年に栗原とひばりが丘の県立2校が統合する形で作られた歴史の浅い高校です。16年の高校総体では準決勝で厚木商業に1-5で敗れてしまいましたが、堂々の3位入り。15年はベスト8、14年は3回戦敗退ですから、年々実力を上げていることがわかります。16年3月に開かれた関東の公立大会では準優勝に輝くなど、成長著しい注目株です。
2016年の高校総体では準決勝で湘南学院に敗れるも3位と健闘を見せたのが、高津高校(川崎市高津区)です。
川崎市北部で唯一の市立高校である同校は、ハンドボール部が全国大会の常連として活躍しています。ソフトボール部は2016年現在、部員数が11人と少ないながらも全国選抜大会県予選では高校総体に続いて3位に食い込み、東日本大会への出場権を勝ち取るなどの活躍を見せています。「県ベスト4」を目標に掲げ、地道に上位進出を狙う隠れた実力校です。
神奈川県におけるソフトボールの強豪校は厚木商業高校を軸に「女王」を倒そうと新鋭のチームが年々実力をつけてきています。公立、私立の区別が無く実力が拮抗しているのも特徴で、注目株となる高校も次々と登場しているので、今後どんなニューフェースが登場するのか期待が集まります。