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早稲田大学アメフト部「ビッグベアーズ」とは?徹底解説

2017 3/3 09:51dada
アメリカンフットボール,ⒸShutterstock.com
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Photo by Melinda Nagy/Shutterstock.com

国内でも屈指のアメリカンフットボール強豪校、早稲田大学。 今回はその早稲田大学の「ビッグベアーズ」というチームについてご紹介します。 チームの歴史や強さの秘密など、注目の情報が目白押しです。ぜひご覧ください。

1人の牧師から誕生したビッグベアーズ

早稲田大学のアメリカンフットボール部であるビッグベアーズは、ポール・ラッシュ氏という1人の牧師によって創設されました。 ポール氏は親日家として有名で、日本ではさまざまな功績を残しました。1923年の関東大震災後に来日してからは、病院の建設援助や、酪農や野菜栽培の支援、立教大学で教鞭をふるうなどしていました。
その活動の一環には、日本でのフットボールの普及促進も含まれており、早稲田大学のビッグベアーズの創設も彼の活動によるものです。後に彼は日本アメリカンフットボール協会から「日本フットボールの父」として表彰されています。現在公式大会の中でも名高いライスボウルでMVPを獲得した選手に贈られる「ポール・ラッシュ杯」も彼の名にちなんでいます。

外国人選手との共存が生んだ強さ

ビッグベアーズは、日本の大学アメリカンフットボール部では初めて外国人選手を招いたチームでもあります。やはり外国人選手は爆発的なスピードとパワーに長けていることを当時から理解していたのでしょう。
2015年に甲子園ボウル(大学アメリカンフットボール選手権大会の決勝戦)への出場を勝ち取ったビッグベアーズ。この時は5年ぶり3度目の快挙でした。この大会ではラインバッカー(LB)であるコグラン・ケビン選手を筆頭に、安定した守備と素早い抜け出しにより得点を量産していきました。同じくラインバッカーの田口選手が相手の陣形を突き崩し、そこに駆け込む日本人と外国人の選手たち。決勝では惜しくも立命館大学に敗れましたが、素晴らしい戦術を披露しました。

OB陣との一丸で挑む試合

ビッグベアーズの指導は多くのOBからなるコーチ陣によって行われています。それぞれのポジションやチームドクター、トレーナーに至るまで、実に約40人の人員のうち、半分以上はOBや早稲田大学関係者の方なのです。
そのため、チームに培われてきた早稲田大学魂とも言うべき、戦術や精神力、そのノウハウのすべてが受け継がれているように思えます。中には現役の大学生の方も含まれており、若い力の導入にも積極的です。 スポーツは選手もコーチもベテランと新人の共存は必要不可欠です。ビッグベアーズの強さの秘密はここにあるのかもしれません。

チームカラーは臙脂!応援にも熱が入る

早稲田大学ではビッグベアーズだけでなく、野球やサッカーの部活でも「臙脂(えんじ)色」がチームカラーとして広く扱われています。グッズ販売も行われており、臙脂色のTシャツやクッションなど、さまざまなものが販売されています。
公式戦では臙脂色に染まった応援席がよく見られ、その応援にはとても熱が入っています。選手を奮い立たせるチアリーディング部の応援でも、臙脂色のポンポンが使われていたりします。 大勢の選手と応援団がひとつになって勝利に向かって走り続けます。

部員が熱心に情報発信!後輩に送る言葉

文武両道の早稲田大学ビッグベアーズ。彼らの公式ホームページでは、部員自身が情報を熱心に発信していることでも知られています。
後輩となる可能性のある受験生には、オリジナルの勉強方法やメンタルの保ち方などを細かく紹介します。 芝生の上では熱心にボールを追いかける彼らも、普段は学生です。試合でも勉学でも活躍を見せる彼らに親しみを感じるファンも多いようです。 それ故に、新しい部員の確保やチームワークの向上も図れているようです。

まとめ

文武両道の早稲田大学アメリカンフットボール部「ビッグベアーズ」。 彼らは創設以来、破壊力とスピードを活かしたアメフトを展開しています。試合以外にもさまざまな活動をしており、根強い人気を誇ります。 彼らは今後も勝利に向かって邁進することでしょう。