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UEFAチャンピオンズリーグの優勝傾向を見る

2016 10/4 00:52
サッカー
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サッカー界ににおける最大級のカップ戦である、UEFAチャンピオンズリーグについて知りたいとは思わないだろうか。
本稿では、UEFAチャンピオンズリーグの優勝傾向について説明していく。

UEFAチャンピオンズリーグって?

UEFAチャンピオンズリーグとは、UEFAが主催するヨーロッパのサッカークラブを揃えるカップ戦であり、その年の欧州最強クラブを決める戦いだ。 出場できるクラブは前年国内で優秀な成績を残しているクラブに限られるので、非常にレベルが高く熱い戦いが望める。
レベルの高いリーグは上位4クラブまで出場でき、現在それに該当するのはスペイン(リーガエスパニョーラ)、イングランド(プレミアリーグ)、ドイツ(ブンデスリーガ)だ。

最大の優勝数!レアルマドリードの存在感

チャンピオンズリーグの優勝傾向を語る上では、当然最高の優勝数を誇るレアルマドリードは欠かせない。 スペインの首都マドリードの名門クラブであるレアルマドリードは、前身のチャンピオンズカップの時代から今に至るまで圧倒的な強さを誇り、2013-14シーズンには記念すべき10回目の優勝を飾るなど圧倒的存在感を誇っている。
昨シーズンはライバルであるアトレティコマドリードを下して11度目の優勝を果たすなど、その勢いが衰えることが無さそうだ。

チャンピンオズリーグで3冠を決めたバルセロナ

そんなレアルマドリードの最大のライバルであるFCバルセロナは、優勝回数こそ劣るがチャンピオンズリーグで大きな栄光をつかんでいる。 2008-09シーズン圧倒的な強さを誇っていたバルセロナは、国内リーグとカップ戦を優勝するとそのままチャンピオンズリーグまで制し、サッカークラブ最大の栄誉であるトレブル(主要クラブタイトル3冠獲得)を成し遂げた。
バルセロナは、2014-15シーズンにもトレブルを達成。 レアルが一番優勝しているにも関わらず一度もトレブル達成経験がない中での2度の達成は、両クラブのライバル関係を如実に示しているのだ。

復活待たれるACミラン

次に説明するのは歴代2位の7度の優勝を誇っているイタリアのACミランだが、このクラブは復活を期待されている状況だ。 2006-07シーズンに優勝したのを最後に遠ざかっているビッグイヤーだが、現状は国内リーグで低迷しているため出場権を掴むことすらままならない厳しい現状が続いている。
2016-17シーズンは出場権を得るためにセリエAでの躍進が望まれるが、低迷している現状で3位以内に入るという条件の戦いを強いられるのだ。

4大リーグ以外の優勝はFCポルトまで遡る

現状のチャンピオンズリーグ優勝クラブを見ると、主要4大リーグであるスペイン、イングランド、ドイツ、イタリアに固まっている傾向が見られる。 それ以外の国のクラブは、単純なレベル差に加えて出場枠が限られていることが優勝数を少なくしているのかもしれない。
4大リーグ以外の直近の優勝は2003-04シーズンのポルトガルの名門クラブFCポルトまで遡るが、これはジョゼ・モウリーニョ監督が世界に名を轟かせることになった大会として多くの人が記憶している大会だ。 モウリーニョ監督はその後2009-10シーズンにイタリアのインテルの監督としても優勝(同時にトレブル達成)を果たしている。 異なるクラブで2度の優勝とはさすが名将だ。

ダークホースに期待!

これまでの優勝傾向と現在のパワーバランスを見ると、来シーズンの優勝候補本命となるのは前述のレアルマドリードとFCバルセロナになるだろう。 しかし、これまでにも意外な結果が出ているだけにダークホースにも期待がかかる。
注目されているのは前年降格候補の前評判からプレミアリーグ優勝を果たした岡崎慎司選手が所属するレスターであり、これまでの成績では考えらなかったチャンピオンズリーグの舞台で昨シーズンのプレミア同様の番狂わせを見せてほしい。

まとめ

伝統と名誉あるチャンピオンズリーグに今後も目が離せない。熱い海外サッカーをぜひ応援してみてほしい。