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拡大続けるマンチェスター・シティ、UAEの巨大な国家戦略

2019 3/1 07:00Takuya Nagata
マンチェスター・シティ,ⒸShutterstock.com
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シティ・フットボール・グループが中国クラブ「四川九牛」を買収

イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティFCを運営するシティ・フットボール・グループ(CFG)が、中国・乙級リーグ(3部相当)の四川九牛を中国のテクノロジー企業UBTECH、投資会社China Sports Capitalと共同で買収したことを発表した。

日本では横浜F・マリノスに資本参加していることで知られるが、その他にもニューヨーク・シティFC(米国)、メルボルン・シティ(豪州)、クラブ・アトレティコ・トルケ(ウルグアイ)、ジローナFC(スペイン)の経営に参画しており、これで主要クラブでは、7つ目の進出となる。

提携も数多く行いタレントの宝庫であるアフリカでは、ガーナサッカー協会やアカデミーとも協業しており、各大陸に根を下ろしている。Eスポーツにも積極的で勢いはとどまるところを知らない。CFGは一体どこに向かおうとしているのか。

仕掛け役はUAEの王族、シティの背後には世界有数の大富豪

CFGは2014年にロンドンに設立された法人で、2008年のマンチェスター・シティ買収時はUAE(アラブ首長国連邦)のアブダビ・ユナイテッド・グループにより行われた。その両法人の創設者は、UAEの建国者を父に持つシェイク・マンスール。アブダビの王族で、UAE副首相として国家運営の実権を握るだけではなく、石油や投資等の事業も手掛けており、CFGはその中の一つだ。

マンスール自身、大会で優勝するほどの腕前の騎手として中東で名を馳せており、UAEの競馬界にも大きな影響力を持つ。世界屈指の巨万の富と権力を持ち、スポーツへの情熱を注ぐ人物だ。UAEのエティハド航空が本拠地スタジアムの命名権を取得する等、サッカー進出には国家戦略とも関連性があるようだ。

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