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もはやフィールドプレーヤーの1人と化した新型GKエデルソン

2019 2/9 11:00Syo Yano
エデルソン,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

マンチェスターシティで存在感発揮

ゴールキーパーにも高い足元の技術が求められ、味方とのパス回しやビルドアップにも積極的に参加することが当たり前になってきた現代サッカー。

多少のリスクを冒してでも、ゴールを大きく飛び出し、ディフェンスラインの裏のスペースをカバーする。そしてボールを持てば、アバウトなクリアをするのではなく正確なキックで味方にしっかりとパスをつなぐ。そんな、いわゆる“スイーパーGK”が増えている。

その代表格として、近年で言えばマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ代表)が挙げられる。

しかし2019年現在、そのノイアー以上に“スイーパーGK”として派手なプレーを見せているのが、マンチェスターシティに所属するブラジル代表のエデルソンだ。

アシストまで記録するGK

グアルディオラ監督が獲得を熱望したといわれるエデルソンは、2017年夏にベンフィカからマンチェスターシティに加入。圧倒的なキックの技術や大胆な飛び出し、リスクを恐れない強靭なメンタルで、シティのサッカーに瞬く間にフィット。初年度からスタメンの座を確固たるものにした。

グアルディオラ監督が志向するのはボールを大事にするポゼッションサッカーであり、マンチェスターシティの選手たちは、たとえ自軍の低い位置であっても簡単にボールを手放すことはない。相手が激しいプレッシャーをかけにきても、ディフェンスラインと中盤の選手たちを中心に、ワンタッチ・ツータッチで小気味よく正確なパスワークでボールを運んでいく。

エデルソンは、そんな世界トップレベルの技術を持つチームメイトたちのパスワークに、ゴールキーパーながら実に自然に参加している。

ペナルティエリア内の狭いスペースでダイレクトのパス交換をするのはもはや当たり前で、サイドに開いたアタッカーにピンポイントのロングパスを通したり、ときに前線までグラウンダーの速いボールを通したりもする。まるで、中盤の選手がフォワードに入れる縦パスのそれである。

また、2018年にパントキックの飛距離(75.35m)でギネス記録を更新したように、キックに抜群の飛距離を持つエデルソンは、ゴールに直結するパスを出すことも珍しくない。


実際、2018-19シーズンのプレミアリーグ第2節ハダースフィールド戦では、アグエロへのアシストも記録した。GKによるアシストは、マンチェスターシティのクラブ史上初とのことだ。

もはや、相手チームにとっては、「ゴールキーパーだからボールを持たせておいてもいい」という存在ではない。むしろ一流のパスの出し手として、ボールを持ったときには警戒を強めなければならない選手になっている。

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