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【2018-19夏】プレミアリーグ年俸ランキングTOP10

2018 9/29 11:00SPAIA編集部
アレクシス・サンチェス,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

多額の放映権料、年俸金額にも影響大

多額の放映権料が流入するプレミアリーグは、リーグ順位が下位のクラブでも多額の資金を保有している。順位に応じて得られるこの金額、2017-18シーズンは優勝したマンチェスター・シティFCに約228億円、最下位のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFCに約146億円が支払われたという。
※20クラブ合計の金額は約3360億円。

優勝すれば大金を手にすることができるのは当然なのだが、降格し最下位になったクラブもこれだけの大金を得られるのだ。これによってクラブは選手獲得にも多額の資金を用意でき、選手にも高額な年俸を支払うことが可能となる。

今回は様々なスポーツの年俸をまとめている海外サイト、『Spotrac』の報道をもとにランキング付けを行い、上位10人の年俸の金額や動向を紹介していく。
※なお、1ポンドは約148円で換算。同率の場合も報道にしたがってランク付けを行った。

1位 マンチェスター・ユナイテッドのアレクシス・サンチェスは約27億円

マンチェスター・ユナイテッドFC所属のアレクシス・サンチェスは、約1820万ポンド(約27億円)を稼いでいる。2017-18シーズンの冬にユナイテッドにやってきたサンチェスは途中加入ということもあり、本領を発揮できていないとしても仕方がない。2018-19の出来こそがサンチェスの本当の評価につながるだろう。

プレミアリーグでトップとなる多額の金額を稼ぐのであれば、シーズン2桁得点は当たり前のように達成してもらいたいところ。それが難しいのであれば、出番を失いくすぶっているマーカス・ラッシュフォードやアントニー・マルシャルら若手にチャンスを与えなくてはならないだろう。年俸の金額もちろんだが、ユナイテッドの7番としての荷もかなり重い。

一方、トレード要員となったヘンリク・ムヒタリアンは古巣アーセナルFCで活躍しているようだ。

2位 アーセナルのメスト・エジルは約27億円

アーセナル所属のメスト・エジルは、約1820万ポンド(約27億円)を稼いでいる。契約延長交渉でクラブとの関係がもつれたエジル。アーセン・ヴェンゲルの退任が彼の退団を後押しするようにも思えたが、最終的にそれは実現しなかった。これでアーセナルサポーターは、世界最高峰のゲームメーカーを失わずに済んだとも言える。

ウナイ・エメリがやってきたことで陣容のテコ入れには拍車がかかっているものの、エジルの地位は盤石といえるだろう。ロシアワールドカップ閉幕後は悲劇的な形で代表引退となったが、クラブでのプレーに専念できるという見方もできる。今後も観るもの全てを魅了する彼のプレーに注目したい。

3位 マンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバは約22億3600万円

マンチェスター・ユナイテッド所属のポール・ポグバは、約1508万ポンド(約22億3600万円)を稼いでいる。モウリーニョとの関係が上手くいっておらず、ユヴェントスFCやバルセロナFC行きが噂されるポグバ。約130億円で驚きのユナイテッド復帰を果たして以来、彼の身辺はいまひとつ落ち着かない。

彼のポテンシャルが世界最高峰であることに疑いの余地はなく、ピッチではマルチに活躍できる。ボール保持・奪取の能力、オーガナイザーとしての貢献度はユナイテッドの他選手では代えられないだろう。仮に彼が再びユナイテッドを離れるならば、その移籍金・年俸の金額はまた歴代の記録を更新するに違いない。

4位 マンチェスター・シティのケヴィン・デ・ブライネは約21億6000万円

度重なる武者修行で多くのクラブを転々とし、シティ移籍とグアルディオラの指導により遂に才能を開花させたマンチェスター・シティ所属のケヴィン・デ・ブライネは、約1456万ポンド(約21億6000万円)を稼いでいる。ロシアワールドカップでも盤石の活躍を披露し、シティでも不動の存在となっている。

どのクラブも、長短のパスを造作なく正確に配給できる彼の能力を喉から手が出るほど欲しいはず。リーグ優勝とCL上位を狙えるシティでの日々は、彼にとって今までのどのクラブよりも居心地良いものだろう。

5位 マンチェスター・ユナイテッドのロメル・ルカクは約19億2700万円

デ・ブライネと同じく武者修行を重ねステップアップし、約1300万ポンド(約19億2700万円)を稼いでいるマンチェスター・ユナイテッド所属のロメル・ルカク。古巣であるチェルシーFCは彼の復帰を望んだというが、結局は自身を放出したはずのモウリーニョの元へと向かった。

圧倒的なフィジカルとスピードを兼ね備えるルカクは、「モンスター」という名前がふさわしい選手だろう。ユナイテッドでも定位置を与えられ、のびのびとプレーしている。

6位 マンチェスター・シティは約21億4100万円

2017年11月には加入7年目で得点数を178とし、シティの歴代最多得点記録を更新したマンチェスター・シティ所属のセルヒオ・アグエロ。今もなおシティのエースとしてプレーを続けており、約1144万ポンド(約21億4100万円)を稼いでいる。

他のビッグ5と比べるとクラブとしての実績が乏しいシティだが、近年は着々と躍進を続けている。グアルディオラを迎え入れたことでブランド価値も急上昇し、多くの有力な選手を引き込むことにも成功。勝ち点100という圧倒的な強さでリーグを制した2017-18シーズンは、アグエロも21得点を記録。

すでに30歳を迎えた彼だが、シティのエースとしての地位は盤石だ。将来、彼はシティのレジェンドと言われる選手になるかもしれない。

7位 トッテナム・ホットスパーのハリー・ケインは約15億4200円

トッテナム・ホットスパーFC所属のハリー・ケインは、約1040万ポンド(約15億4200万円)を稼いでいる。イングランドサッカーを代表する選手となったケインは、国の看板選手としてロシアワールドカップで戦った。W杯の得点王にも輝き、彼の評価は増すばかり。

まさかの”ゼロ補強”に終わった2018-19シーズン夏のトッテナム。だが、ケインという世界最高峰の点取り屋を無事守り抜き、陣容にもワールドカップで好調だったメンバーを揃えている。リーグ優勝も十分に狙えるはずのトッテナムとケインは、今後もプレミアのビッグ5たちを脅かす存在となるだろう。

8位 チェルシーのエデン・アザールは約15億4200万円

約1040万ポンド(約15億4200万円)を稼いでいるチェルシー所属のエデン・アザールは、2018年夏にはレアル・マドリードCF行きが確実視された。

先にマドリー入りを決めた同僚であり同朋のティボー・クルトワは「彼はいつでも僕と一緒でなくてはいけない」とアザールを呼び入れるような発言をしているが、アザールはチェルシー残留を決意。モチベーションの低下が心配されたが、それを全く感じさせないプレーを見せている。

アザールとの契約は2020年には終わってしまうが、なんとしても彼を留めおきたいチェルシー。そのために年俸の増額はもとよりベルギー代表同様、彼にキャプテンを任せるのも1つの手段だ。

9位 マンチェスター・シティのリヤド・マフレズは約15億4200万円

奇跡の優勝の立役者だったマンチェスター・シティ所属のリヤド・マフレズは、約1040万ポンド(約15億4200万円)を稼いでいる。彼も遂にレスター・シティFCを離れ、新しい道を開いた。同じくレスターから移籍したエンゴロ・カンテのように、移籍を機に再びリーグ優勝を狙いたいところだろう。

シティのサイドには、ラヒーム・スターリングやベルナルド・シウバ、レロイ・サネなどがおり、かなりの過密状態にある。今のところは若手のサネが序列を下げているようだが、マフレズが活躍できなければあっという間に序列は入れ替わるだろう。クラブレコードの移籍金約89億円に見合うかどうかも注目が集まるシーズンだ。

10位 リヴァプールのモハメド・サラーは約15億4200万円

約1040万ポンド(約15億4200万円)を稼ぐエジプトサッカー界きっての点取り屋、リヴァプールFC所属のモハメド・サラー。彼はリヴァプールの好調を牽引する選手だろう。もう片翼であるサディオ・マネとの互換性も圧巻で、サイドから簡単に相手の守備を破壊していく。

ルイス・スアレスやフィリペ・コウチーニョなど主力を引き抜かれ続けているリヴァプールだが、そのたびに新しいスターを発掘し続けている。2017-18シーズンのCLは無念の負傷退場となったサラー。「今回こそは」という想いは人一倍強いはずだ。

スター選手入り乱れるプレミアリーグ、2018-19も要注目だ

一度ピッチに上がれば、華麗なプレーで観る者を魅了するスター選手。そしてそんな選手が多く存在し、多額の金銭が流入するプレミアリーグ。今回のランキングで紹介した選手たちも、ほんの一部にすぎない。2018-19シーズンも、展開が読めないほど激しく見応えある試合が続くと予想される。