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ロナウドのいないリーガ・エスパニョーラ シーズンを盛り上げる新たなスター選手候補は

2018 9/6 07:00SPAIA編集部
レアル・マドリード,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

ロナウドのいないリーガ・エスパニョーラ

クリスティアーノ・ロナウドが2018年夏にユヴェントスFCへ移籍するまで、ロナウド、リオネル・メッシ、アントワーヌ・グリーズマン、クラブの異なる3戦手がリーガ・エスパニョーラをけん引していた。

実績やネームバリューを考えればロナウドとメッシをグリーズマンが追う形で、それは所属クラブのリーガの覇権争いと連動していた。

しかしロナウドのユヴェントス移籍で一変。レアル・マドリードCFはロナウドの後釜となる選手を獲得できず、エースは不在。リーガを盛り上げるスター選手を失い2018-19シーズンは開幕した。

魅力を失ったリーガと魅力を手にしたセリエA

マドリーからロナウドがいなくなったことで、リーガは3大選手の競演がなくなり大きな魅力を一つ失った。現地のスポーツ紙アスによれば、ホーム開幕戦の観客動員数は昨シーズンより1万人以上減少し、チケットの余りが数千枚も出たという。

逆にセリエAは移籍したロナウドから大きな恩恵を受けている。ユヴェントスとACキエーヴォ・ヴェローナの開幕戦のチケットは完売、イタリア衛星放送Skyの視聴率は11.9%、視聴者数は233万人を超えた。

ロナウドの存在はクラブの成績に直結するだけでなく、サッカーファンの動向に影響を与え、クラブ、リーグの財政にも大きな影響を与える。「クリスティアーノ・ロナウドがいるからセリエAを見る」、「クリスティアーノ・ロナウドがいるから、ユヴェントスが好き」。「セリエAの放送があるからこのテレビ局と契約する」そんなサポーターも出てくるはずだ。

ベイルではロナウドの代わりは厳しいか

ロナウドが去った後のマドリーには、当然彼の後釜としてふさわしいスター選手がやってくると様々な憶測が流れた。しかし、噂されたエデン・アザールやネイマールがやって来ることはなく、マドリーには大きな穴が空いたままだ。

今のマドリーにはただ一人でクラブを支えられるエースがいない。ロナウドを中心とした体制を取っていたクラブにはこのダメージは相当なものだ。

2017-18シーズンはロナウドがリーガで26得点を記録しチームトップ。2番目に多くのゴールを記録したギャレス・ベイルは16得点、3番目はイスコの7得点、4番目はマルコ・アセンシオの6得点となっている。

得点だけ見れば、ベイルはロナウドの後を継ぐ存在だが、負傷離脱の多さを考えると現実的ではなさそうだ。

マリアーノに期待が集まる

ロナウドの代わりにメッシ、グリーズマンとともにリーガを盛り上げる新たなスター選手となると、マリアーノ・ディアスが有力だ。

移籍市場閉幕間際の2018年8月29日、マドリーはオリンピック・リヨンからマリアーノを買い戻した。リヨンで45試合21得点を記録しブレイクするや、再び白い巨人のユニフォームに袖を通すことになった。そして背番号はロナウドがつけていた7である。

今はネームバリューでベイルに劣るものの、ロナウドと同じマドリーの下部組織出身者。背番号からもロナウドに代わる存在として得点を量産することが期待されている。マリアーノはマドリーの新しいエースとして、リーガをけん引する新たなスター選手となれるか。