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【CL準決勝】実質決勝!バイエルンVSレアル・マドリード

2018 4/18 20:03dai06
ユップ・ハインケス
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Ⓒゲッティイメージズ

メガクラブ激突!実質の決勝戦

言わずと知れた名クラブ、FCバイエルン・ミュンヘンとレアル・マドリードCF。いずれのクラブも知名度、経済力、保有する戦力が強大で、メガクラブと呼ぶにふさわしい。
バイエルンは2012-13シーズンからリーグ5連覇を成し遂げ、今季も5節を残したタイミングで6連覇が決まった。

マドリーも今季はリーグで不調だったが、CLでは2連覇を果たし今季は3連覇をかけて戦っている。リーグタイトルの獲得が難しくなった今、求められるのはCLのタイトル。そこにかける想いはどのクラブよりも強いはずだ。

バイエルンにとって昨シーズンのCL準々決勝で敗れた相手がマドリー。その雪辱を果たすという意義がこの試合にはある。
サッカーファンがこの試合を実質上の決勝と呼ぶのには、戦力の強大さだけではなく、これまでの実績なども影響しているためだ。もう一方の組み合わせであるリヴァプールFCとASローマも間違いなく注目すべき試合だが、バイエルンとマドリーの試合にはかなわないだろう。

ユップ・ハインケス勇退なるか?後任にはコヴァチ氏が決定済み

CL準決勝に臨むバイエルンを率いるのが、今シーズン開始直後カルロ・アンチェロッティの後を引き継いだユップ・ハインケス。ジョゼップ・グアルディオラがバイエルンを指揮する直前に3冠を達成して監督業を退いた。

しかし、ハインケスは見事バイエルンを立て直し、前述の通り早々にリーグ王者へと導くことに成功。その手腕が再評価された。
この再任はあくまでも暫定的だったものだったようで、シーズンの閉幕を待たずしてバイエルンは次の監督を決定している。白羽の矢を立てたのはクラブOBで、現在はアイントラハト・フランクフルトを指揮するニコ・コヴァチ。

バイエルンはすでにクラブの公式声明として、18年7月1日から彼が監督に就任することを発表しており、ハインケスは再び監督業から退くものと思われる。ハインケスの集大成を飾るためにも、次シーズンにコヴァチの下で良いスタートを切るためにも、バイエルンとしてはこのCLで負けるわけにいかない。

エース対決はどうなる?CL得点数から考えるその活躍

両クラブの対決で注目すべきは、ロベルト・レヴァンドフスキとクリスティアーノ・ロナウドのエース対決だろう。どちらも世界を代表する点取り屋であり、彼らの放つ一撃によって試合はあっという間に決してしまうはずだ。
逆に言えば一方が不発であれば、もう一方が試合をコントロールする展開も考えられる。

今回のCLでは、レヴァンドフスキが9試合で5得点を挙げているのに対して、ロナウドが10試合で15得点と大爆発。準々決勝のユヴェントスFCとの1stレグでは芸術的なバイシクルシュートを決めるなど、調子を上げてきている。
レヴァンドフスキ擁するバイエルンは、得点の多くを彼に依存している。彼のパフォーマンスの如何は死活問題だ。もっとも彼はボルシア・ドルトムント時代にマドリード相手に1試合で4得点を奪ったマドリーキラーでもある(2013-14シーズンCL準決勝1stレグ)。

時は経ったが、レヴァンドフスキもロナウドに負けない爆発力を持っているはずだ。
両者が対決する1stレグは、2018年4月26日(木)、AM3:45(日本時間)にキックオフ予定。