【CL準々決勝】リヴァプールVSマンチェスター・シティの注目ポイント

2018 4/2 12:06dai06

Ⓒゲッティイメージズ

実現してしまったカード！イングランド勢の功績と対決

長らくイングランド勢はCLで勝てないとされてきた。前回イングランド勢がCLを制したのは、2011-12シーズンのチェルシー。それからの5大会は4回がスペイン勢、1回がドイツ勢の優勝で、イングランド勢は決勝にさえ進出できなかった。

2017-18シーズンCL準々決勝に2クラブのイングランド勢が残ったことは、プレミアリーグサポーターにとって大変嬉しいニュースだ。しかし、実現してしまったのは、まさかのイングランド勢同士。リヴァプールとマンチェスター・シティの対戦だった。

2017-18シーズン、リーグで圧倒的な強さを誇るシティ。グアルディオラのサッカーを完全にものにした彼らであれば、CLを制覇できる可能性は十分にある。準々決勝でいきなりイングランド勢同士がぶつかる必要はなかったのではないかと思うファンも少なくない。どちらかが姿を消し、どちらかが上へと進み世界を代表するクラブとぶつかる。

世界を代表するクラブがしのぎを削り、ただ1クラブだけがヨーロッパ最強の称号を手にするのだ。

予想されるゴールラッシュ、リーグ戦結果から考える両者の対決

プレミアリーグで無類の強さを誇るシティ。今季のプレミアリーグ第4節ではリヴァプールと対戦し、5-0という大勝を収めている。この試合はシティの圧倒的なまでの強さを示す結果であり、リヴァプールの行く末を不安視させる結果でもあった。だが、第23節では激しい乱打戦の末に4－3でリヴァプールが勝利。シティ側のリーグ無敗を止めてみせた。

シティにはセルヒオ・アグエロやラヒーム・スターリングが、リヴァプール側にはサディオ・マネやモハメド・サラーがいる。どちらの攻撃陣も得点力とスピードに優れ、一瞬の隙を付いて試合を動かせる鋭さを持つ。CLでの対戦でもゴールラッシュが予想され、観客にとっては面白い試合になる可能性が高い。

もっともリーグ首位を快走するシティ側を有利とみる声も多いが、そのシティに食らいついたのはリヴァプールだ。イングランド勢対決の行方は、予想が難しい試合となるだろう。

クロップとグアルディオラの名将対決に注目せよ

両者の戦いにおいてスター選手の活躍が注目されがちだが、ユルゲン・クロップとジョゼップ・グアルディオラの名将対決も見ものだ。どちらも数々の有名クラブを指揮しながらゲーゲンプレスやポゼッションサッカーといった自身のスタイルを確立している監督である。

クロップはドルトムントを指揮していた頃、優勝することはできなかったもののCL決勝トーナメントに幾度となく名前を連ねてきた。リヴァプールに移ってからも闘うサッカーを徹底し、多くの支持を集めている。グアルディオラはバルセロナやバイエルン・ミュンヘンなどを指揮し、CLでの優勝経験もある。ポゼッションサッカーの分野ではカリスマ的監督であり、シティにも彼の哲学は浸透済みだ。

この2人の監督が繰り出すサッカー、どちらが強いか本当にわからない。
クロップのゲーゲンプレスがボールを徹底的に奪うかもしれないし、グアルディオラのポゼッションサッカーがそれすらも寄せ付けない圧倒的な支配力を見せるのかもしれない。結果がどう転ぶにせよ、非常に観戦しがいのある好カードだ。