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【解任迫るか】レアル・マドリードの不調とジダンの憂鬱

2018 2/9 17:24dai06
ジネディーヌ・ジダン
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この男なくして復活なし、データで考えるクリスティアーノ・ロナウドの不調

レアル・マドリードCF(以下、マドリード)には、クリスティアーノ・ロナウドというあまりにも偉大な選手がいる。ロナウドはこれまで当然のようにゴールを奪い続け、マドリードの勝利の立役者となっていた。
しかし、2017-18シーズンに入ってからの彼は、ゴールを奪うことはおろか、ボールを満足に保持することもできないでいる。

2016-17シーズンは、リーグ29試合出場し25ゴールを記録していた。しかし2017-18シーズンには、リーグ15試合出場時点でわずか6得点。シュート数は78本なので、1ゴール挙げるのに約12本ものシュートを打っていることになる。
2016-17シーズンのシュート数は128本なので、1ゴールあたりのシュート数は約5本。このデータからもわかるように、現在のロナウドはシュートを放つことはできても、ネットを揺らすことはできていない。

30代を迎えてからのロナウドは、左サイド隅から走り込むのではなく、より中央に近い位置でフィニッシャーとしてプレーするスタイルに変化してきた。これはドリブルが決まらなくなったという風にもとれるが、これまでの高い決定力を武器に、より効率的にゴールを奪える新たな境地に達したとも言える。

ここにきての得点力不足には、おそらく彼自身が驚いていることだろう。ロナウドがゴールを決められない限り、現在のマドリードが復活するのは難しい。
これまで彼に依存してきた攻撃力が機能しなくなった今、彼の復活はもとより新たなエースの獲得が急務と言えよう。

ジダンの4-4-2と未来を変えるかもしれない男、マルコ・アセンシオ

ジダンが率いるマドリードは、4-4-2のシステムを基本に置くことが多い。このシステムでは、ロナウドを頂点に置くことで彼に攻撃のすべてを託す。
これまで4-3-3を使う際にロナウドが守備をしないことで生じていた、左サイドの弱さをカバーするものだ。

また、中盤にはボランチの位置にカゼミロ、その少し前にトニ・クロースとルカ・モドリッチ、トップ下にイスコを置くことで、中盤からスピードと正確性の両方を兼ね備えたビルドアップを可能としている。これによりマドリードはカウンター攻撃を展開し、トップのロナウドはいくつものゴールチャンスを演出している。

しかし、ロナウドがゴールを奪えなくなった今、このシステムは少々危険だ。タッグを組むベンゼマやベイルもゴールを奪えない今、求められるのは中盤の選手たちの攻撃参加だろう。
スペインの至宝と目されるマルコ・アセンシオは、2018年1月末時点でペナルティエリア外から4得点を記録。中盤でマルチな才能をみせるこの天才MFは徐々に出場機会を得ており、今後10年にわたる活躍が期待されている。
彼だけに現状の打破を任せるのは酷な気もするが、絶対的エースが不調の今、こうした若手の台頭は喜ぶべきことだろう。できればこのままマドリードでプレーする日が続いてほしいものだ。

一方で度重なる負傷に苦しむギャレス・ベイルの動向も気になる。そもそもロナウドの相棒であり、彼に代わるエースとして活躍してきたのがベイルだった。
負傷は意図して起こるものではなく、彼を責めるのは心が痛むが、このままの状態が続くとマドリードの選手としては厳しいものがある。爆発力のあるスプリントと強烈なシュートとFK。彼の持つポテンシャルが、再び輝くことに期待したい。

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