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【美しいパス】2018年のワールドカップで観られない最高の選手!MF編

2017 11/29 12:37dai06
ダニエレ・デ・ロッシ選手
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男の中の男!イタリア代表ダニエレ・デ・ロッシ

イタリア代表がワールドカップに出場できないのは大きな衝撃だった。実に60年ぶりの敗退で、「イタリア代表のいないワールドカップは異常事態」であるといっても差し支えないだろう。
なんとかプレーオフに入りはしたものの、対峙するスウェーデン代表に四苦八苦。イタリア代表は懸命の働きを披露したが、2ndレグでも彼らに追いつくことはできなかった。

2ndレグの試合終了間際には、ダニエレ・デ・ロッシが交代出場を促される。
しかし、この時デ・ロッシは「得点が必要な局面でなぜ(守備的MFの)俺を出すんだ!」といった主旨の抗議をし、ウォーミングアップを拒否。この時の様子はカメラにも捉えられ、デ・ロッシの悲痛な表情が涙を誘った。
自らのプレー時間よりも、最後までイタリア代表の勝利を願ったデ・ロッシ。イタリア代表の敗退を国内メディアは大いに非難したが、彼の男気ある行動には多くの賞賛が集まった。

あの選択は正しかったのか?オランダ代表ヴェスレイ・スナイデル

オランダ代表もまた、イタリア代表と同じくワールドカップ出場を果たせなかった強豪国だ。当然、ヴェスレイ・スナイデルの活躍も観ることができない。
柔らかく相手を華麗に翻弄するドリブル、美しくも鋭いパスとFK。2010年には観ることができていたものを、2018年には観ることができないのだ。残念というより他ない。

しかし、オランダ代表はスナイデル、ロッベンらのいる黄金時代は陰りを見せつつある。2人ともすでに30代。若い世代も有望ではありつつも、ワールドカップ出場に見合うだけの陣容は揃っていない。
今回の敗退は、見方を変えれば必然なのだろうか。協会は予選大会時からスナイデルを招集しなかったが、この選択が正解だったのかどうかは、今となってはわからない。

友と分かち合う悔しさ…!チリ代表アルトゥーロ・ビダル

アルトゥーロ・ビダルはチリ代表として予選大会を戦ったものの、最後まで出場を決めることはできなかった。
無尽蔵のスタミナと前線への攻撃参加は、ユヴェントスFC(以下、ユヴェントス)やバイエルン・ミュンヘンFCなどで高いレベルで披露されてきた。それはチリ代表でも変わらなかったが、今回の予選では一歩及ばなかった。

出場を逃すと「休む時が来た」といった主旨の文章をSNSに投稿し、代表からの引退を匂わせている。
また、イタリア代表がワールドカップ出場を逃した時には、同国のGKでユヴェントス時代の同僚であるジャンルイジ・ブッフォンをいたわる画像を投稿。ともに悔しさをにじませた。

繰り出される超絶技巧!アルジェリア代表リヤド・マフレズ

アルジェリア代表としてプレーするリヤド・マフレズもまた、2018年のワールドカップで観ることができない選手だ。
目が回るほどの速さから繰り出される彼の超絶技巧は、世界の舞台でも間違いなく通用したはずで、そのプレーが観られないのは損失といっても過言ではない。ただ、この厳しい現実もサッカーのひとつ。

世界レベルの選手を多く抱え、そんな彼らが一丸となってプレーしなければたどり着けないのが、ワールドカップだ。レスター・シティFCの優勝の立役者にもなったマフレズ。
彼のキャリアは非常に輝かしいものになりつつあるが、代表での活躍は物足りなく映るかもしれない。それでも彼が一流の選手であることを疑う者はいないだろう。

最高の司令塔!ボスニア・ヘルツェゴビナ代表ミラレム・ピアニッチ

ボスニア・ヘルツェゴビナ代表としてプレーするミラレム・ピアニッチ。 彼の足から繰り出される変幻自在のパスとFKは、世界を大いに沸かせ彼のキャリアを実りあるものにしてきた。
だが、そのプレーをワールドカップで観ることは叶わなかった。 中盤での影響力は絶対で、所属するユヴェントスでも重きを置かれている。自身の憧れでもあるジネディーヌ・ジダンが着けていた5番を背負い、ピッチを躍動。味方の攻撃を牽引している。

あと期待すべきはワールドカップでの活躍だ。1990年生まれの彼ならば、2022年のワールドカップで観られる可能性は十分に考えられるだろう。それまでもうしばらくは最高の司令塔であり続けてもらいたい。