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【2017-18リーガ・エスパニョーラ】今注目すべき最高のコンビ&トリオ!

2017 11/29 12:10dai06
トニ・クロース選手
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バルセロナに残された牙!メッシ&スアレス

かつてFCバルセロナ(以下、バルセロナ)には、メッシ、スアレス、ネイマールからなる世界最高峰のトリデンテ(トリオ)「MSN」がいた。
MSNの3人の怪物級のアタッカーが、間髪入れず相手ゴールに迫ることで相手DFはマークが安定せず、ゴールを大量に奪われていった。そもそも3人それぞれが独力でもゴールを奪えるほどの選手。この3人が一斉に攻め寄せるのだから、止めるほうが難しい話だ。
しかし、2017年夏の移籍市場でネイマールが離脱したことで、MSNは解散。バルセロナにはメッシとスアレスの2人が残った。

ネイマールの後釜はまだ定着していないものの、バルセロナはこの2人だけで十分やっていけている。宿敵であるレアル・マドリード(以下、マドリード)の不調もあり、2017-18シーズンは首位を走り続けられる見通しも立ってきた。
もっとも加齢による衰えが危惧され始めた2人の代役、そしてバックアッパー探しはこれからも求められるだろう。

マドリードの2人の司令塔!トニ・クロース&モドリッチ&カゼミーロ

マドリードを牽引してきた存在、クリスティアーノ・ロナウド。彼はその優れたクオリティでいくつものゴールと勝利をもたらしてきたが、その裏にはトニ・クロース、モドリッチ、カゼミーロら中盤の選手の働きもあったことを忘れてはならない。

モドリッチの柔らかいドリブルとロングパス、そしてトニ・クロースのコースを突いたインサイドキック、カゼミーロの果敢な守備貢献。そのどれもが偉大なエース、ロナウドを支えてきた。
2017-18シーズンのロナウドは、これまで経験したことのないような不調に陥っているが、この中盤の3人が健在である限り、復調の可能性がゼロとは言い切れないだろう。

アトレティコのエンジン!フアンフラン&フィリペ・ルイス

アトレティコ・マドリード(以下、アトレティコ)の両SB、フアンフランとフィリペ・ルイスは、試合を通して走り続けるだけの運動量と、試合を変えられるだけの攻撃力を有している。

フアンフランは右サイドを縦に抜け出すのを得意としており、相手選手の隙を突く。フィリペ・ルイスは走力だけでなく、質の高いクロスとカットインにより、攻撃のバリエーションをもたらすことが可能だ。
一度は別クラブに移籍したものの、愛するアトレティコを忘れられずに1シーズンで帰ってきた。

シメオネ率いるアトレティコは、「チョリスモ(シメオネ主義)」と呼ばれるハードワークからなる。この信条を高いレベルで体現しているのが、この2人といって差し支えないだろう。
彼らが走り続ける限り、アトレティコもリーガ・エスパニョーラの上位を走り続けるだろう。

バレンシア好調の立役者!ザザ&ロドリゴ

バレンシアCF(以下、バレンシア)は、2017-18シーズンの上位を走り続けている。第12節終了時点で勝点30のリーグ2位。3位のマドリードとは勝点6差ある。 バレンシアはリーガ・エスパニョーラでも強豪に部類されるが、2015-16シーズンではリーグ12位、翌2016-17シーズンもリーグ12位と、言ってみれば「その他大勢のクラブ」の常連となっていた。今回の好調は、名実ともに強豪として名を取り戻す絶好の機会と言えよう。

その活躍の裏にはシモーネ・ザザとロドリゴのツートップの働きがある。 ロドリゴが持ち前の高いドリブルスキルで相手DFを翻弄し、ザザのマークに綻びをつくる。ザザはロドリゴのサポートに遅れることなく、ゴール前へ。
ロドリゴやその他の味方選手からのパスを受けると、鮮やかにネットを揺らす。彼らはこの動きを連続させ、第12節終了時点でザザが11試合9得点。ロドリゴも12試合で7得点を記録している。
バレンシアが再び日の目を見るまで、このツートップの激しい攻撃は続くだろう。

ベティスで共演する若手とベテラン!サナブリア&グアルダード

レアル・ベティス・バロンビエ(以下、ベティス)には、アントニオ・サナブリアという超がつくほどの逸材がいる。
かつてはバルセロナの下部組織にも在籍していたこの逸材は、2017-18シーズンのリーガ・エスパニョーラでは第12節終了時点で、11試合7得点を記録。1996年生まれの若手としては、十分過ぎる出来だ。

ベティスにはこの逸材の活躍を支えているベテラン、アンドレス・グアルダードがいる。
メキシコ生まれの彼は、スピードはなくとも繊細なドリブルタッチとスルーパスを得意とし、攻撃にテンポをもたらす。第12節終了時点で12試合6アシストを記録しているが、数字には現れにくいオフザボールの動きや、パス交換に関しても優れた力を発揮している。

成長著しいサナブリアのような選手には、黙々と仕事をこなすグアルダードのような存在が必要不可欠だ。選手間の動き出しやゴールまでの道筋は、経験豊富な選手から学ぶべきで、どれほどの逸材であろうとも、独力のみで花開くのは難しい。
両選手の動きにこれからも目が離せない。