ゆったり観光!チェルシーの本拠地スタンフォード・ブリッジ
チェルシーFC(以下、チェルシー)の本拠地は、イギリスのロンドンにある、スタンフォード・ブリッジだ。
収容人員は約42,000人。チェルシーの本拠地ではあるものの、歴史をさかのぼってみると元々はフラムFCの本拠地として使用されていた。フラムが金銭的な都合で手放してしまい、チェルシーの手に渡ったのは1905年のこと。建設そのものは1876年と、その歴史はかなり古い。
チェルシーの手に渡ってからは青色で統一された外観が美しく、サポーターからは「The Bridge」の愛称で親しまれている。
ロンドンでも高級住宅街の一角にあるスタンフォード・ブリッジ。1990年代にはスタジアムを中心とした再開発計画が進行し、周辺には住宅、ホテル、ショッピングモールなどが建設された。観光の際にはスタジアムで試合を観て、ショッピングを楽しみ、ホテルで休むといったゆったりとした時間が過ごせるだろう。
なお、スタンフォード・ブリッジそのものにも、クラブの歴史を振り返る博物館やグッズショップがある。
アーセナルFCのエミレーツ・スタジアム
アーセナルFC(以下、アーセナル)が本拠地としているのが、ロンドンにあるエミレーツ・スタジアムだ。
収容人員は約60,000人。以前の本拠地はハイベリーと呼ばれたアーセナル・スタジアムで、このスタジアムから約800mの距離に新しくできたのがエミレーツ・スタジアムだ。スタジアムの建設が始まるまでには行政的な苦労がつきず、クラブの成績も少々ぐらついたため非難を浴びることもあった。
それでもアーセン・ヴェンゲル監督の指示に基づいて設計されたスタジアムはとても美しく、新しい象徴として輝きを放っている。
周辺にはアパートなどの住宅街が多いためか、バーが多い印象を受ける。試合を楽しんだ後に一杯飲みながら語り合うのは最高に違いない。
スタジアムの見学ツアーも好評で、アーセナルのサポーターはもちろんのこと、サッカーにあまり関心のない方でも楽しめることだろう。
このツアーでは音声ガイドが付くのだが、喋るのはアーセナルのGKを務めていたボブ・ウィルソン氏だ。彼の話を聞きながら、更衣室や選手の入場口など普段は入ることができない所を見学することができる。
昔ながらの雰囲気を!クリスタル・パレスFCのセルハースト・パーク
クリスタル・パレスFC(以下、パレス)が本拠地としているのが、ロンドンにあるセルハースト・パークだ。
収容人員は約26,000人。宮殿や王宮を意味する「Place」のこの本拠地は、多くのアウェーチームを陥れてきた要塞だ。サポーターと選手とが一体になって戦う。
大型化が進む他のスタジアムに比べれば小さな印象を受けるが、その分スタジアムの熱気を間近で感じられる。昔ながらのスタジアムを楽しみたい方にはおすすめだ。
すぐ近くにはクリスタル・パレス・パークという公園がある。この公園は広大で動物を観ることのできるファームがある一方、爬虫類や魚類の飼育施設まである。
他には恐竜のモニュメント、スポーツセンター、遊具などもあり、家族連れで楽しめるスポットになっている。恐竜のモニュメントでは、スマートフォンを使用してガイドを聞くこともできるようになっている。
サッカーの聖地!貸し出し中のウェンブリー・スタジアム
ウェンブリー・スタジアムはロンドンにある一際大きなスタジアムだ。
収容人員はなんと約90,000人。そもそもこれだけ多くの人が集まるのかが気になるところだが、2008年にはFAカップの決勝戦で89,874人が入っている。
このスタジアムは、2017-18シーズンにおいては、トッテナム・ホットスパーFC(以下、トッテナム)に貸し出されている。
トッテナムは新スタジアムを建設中で、その代替のスタジアムとして、ウェンブリー・スタジアムが使用されているのだ。トッテナム以外にはチェルシーも貸し出しに向けた動きがあるようだ。
ウェンブリー・スタジアムではそのスタジアムの威容を見るだけでも楽しめること間違いなしだ。かつては、2つの塔がスタジアムのシンボルとなっていたが、今は無くなりスタジアム上部のアーチが新しいシンボルになっている。
見学ツアーでは、様々な通路を通ることができるほか、観客席から写真撮影をすることもできる。展示施設なども充実しており、レプリカではあるものの、FAカップのトロフィーを掲げての写真撮影も可能だ。チャンピオンになった気分を思う存分堪能することができるだろう。
特に人気の展示はマンチェスター・ユナイテッドFC(以下、ユナイテッド)とバルセロナFCがぶつかった、2011年のCL決勝のものだ。
歴史あり、マンチェスター・ユナイテッドのオールド・トラッフォード
ユナイテッドが本拠地としているのが、マンチェスターにある、オールド・トラッフォードだ。
ユナイテッドはプレミアリーグでも最も名高く、歴史のあるクラブといってもよい。多くのタイトルを獲得し、多くの選手が活躍してきたクラブだ。
しかし、そんな歴史の裏ではミュンヘンの悲劇と呼ばれる悲しい飛行機事故もあった。多くの選手やスタッフが亡くなり、クラブは彼らの死を悼んだ。
スタジアムにはこの悲劇を悼むモニュメントとして、ミュンヘン・メモリアル・クロックという時計と、ミュンヘン・メモリアル・プラークという記念碑が存在している。スタジアムに行った際には、この前でユナイテッドの歴史にふれていただきたい。
なおゴール裏には、この悲劇からユナイテッドを復活させた、マット・バズビー氏の銅像も建っている。監督だった彼は今も多くの感動をここから見守っている。
スタジアムには大きな博物館があるほか、レッドカフェというレストランがある。見学ツアーやグッズショップなどとあわせてぜひチェックしていただきたい。椅子の一部には選手の背番号と名前が入っているものもあり、写真撮影も楽しめるだろう。出てくる料理もボリューミーと好評だ。
リヴァプールFCのアンフィールド
リヴァプールFC(以下、リヴァプール)が本拠地としているのが、リヴァプールにあるアンフィールドだ。
アンフィールドには、かつてクラブに大きな功績を残した2人の監督の名前を冠して、ペイズリー門とシャンクリー門という2つの門がある。
なお、選手が通過する通用口には「THIS IS ANFIELD」と記された板が掲げられている。
これは前述のシャンクリー氏の発案によるもので、ホームの選手にリヴァプール魂を植え付け、アウェーの選手には畏れを抱かせるものである。リヴァプールの選手達はこの板にふれながら、ピッチへ足を踏み入れる。
また、アンフィールドでは『You'll never walk alone』が歌われることで知られている。この歌が流れるとスタジアムは独特の雰囲気に包まれ、得も言われぬ感動を巻き起こす。2007年には「イギリス国民が選ぶ最も雰囲気のよいスタジアム」としてアンフィールドが選ばれている。
スタジアムの見学ツアーもとても人気で、赤を基調とした美しい外観と内装を見に来る観光客も多い。
周辺にはリヴァプール大聖堂やリヴァプールメトロポリタン大聖堂などの観光スポットもある。スタジアムの熱い雰囲気と大聖堂の荘厳な雰囲気の双方にふれていただきたい。