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【タイムリミットはあと少し】リヤド・マフレズの挑戦と残された時間

2017 11/10 12:24dai06
リヤド・マフレズ
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ドラマチック!レスター奇跡の優勝

2015-16シーズンもレスターはプレミアリーグでの戦いに臨んだ。前のシーズンはギリギリでの残留だっただけに、このシーズンも残留が目標であり、あわよくば中位を狙えたらというのが大方の見方だった。

しかし、蓋を開けてみると、残留なんてものは眼中に入らなくなった。なぜならタイトルの獲得を狙える位置につけ続けたからだ。ジェイミー・ヴァーディ選手(以下、敬称略)、岡崎慎司選手ら前線の好調に加え、中盤ではエンゴロ・カンテ選手(以下、敬称略)、ダニー・ドリンクウォーター選手(以下、敬称略)らのプレッシング、ボール配給のセンスも光っていた。

タイトルをかけて上位を争うのは、アーセナルFC(以下、アーセナル)、マンチェスター・シティFCといった強豪だ。レスターと比べればその資金力や市場価値でいうところのクオリティは、それら強豪がはるかに上をいく。
13節の時点で一時はリーグ首位に立つも、この2つの強豪と首位を争う展開が続いた。だが、遂に23節に入って首位に返り咲くと、そのままシーズン終了まで独走。2位アーセナルの勝ち点71に対し、レスターは81という圧倒的な差をつけて見事タイトルを獲得した。

人々はこの優勝を「奇跡の優勝」と呼んだ。プレミアリーグ史上、いや全スポーツ界をもってしても、このような素晴らしい優勝は見たことがない。端的に言って、レスターはダークホースのような存在でもなかった。奇跡としか表現するほかないドラマだ。

マフレズのプレースタイルとレスターの戦術

レスターの優勝の裏にはクラウディオ・ラニエリ監督(以下、敬称略)の無理をしない戦術と、選手の献身性、そしてマフレズの素晴らしいプレースタイルが関係している。

くどいようだが、レスターは残留を目標としていたクラブだ。残留のためには勝ち点を積み上げることが必要となるが、必ずしも勝利にこだわる必要はない。プレミアリーグでは37~40点当たりの勝ち点が、残留できるクラブ(ここでは17位)の平均勝ち点数となっているため、この勝ち点さえ稼げれば、引き分けの試合が多くても良いのだ。

このことがわかっていたレスターとラニエリは、守備に関して無理をしなかった。無理に足でさばいていなすのではなく、危ないと感じればボールを大きく蹴ってスローインに逃げるという戦い方を多用した。明らかに自分達よりも技術があるであろう、強豪クラブに所属する選手に対してはこの守り方が無難だ。

しかし、攻撃に関しては貪欲だった。絶好調のヴァーディらにすぐにボールを託し、ゴール前へ一気に迫った。この時にはマフレズが繋ぎ役となることも多く、彼が持ち前のドリブルスキルで相手を一瞬でかわし、サイドを独走。やはりヴァーディらに確実にボールを託し、ゴールをかっさらうような攻撃を連続させた。

攻撃が失敗してもやはり、無難に大きなクロスで相手のリズムを切ったり、中盤のカンテやドリンクウォーターがフィルターとなった。
「堅守速攻」、この4文字がレスターにはぴったりだ。

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