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【岐路に立つ名GK】赤のダビド・デ・ヘアに伸びる白の手

2017 11/10 12:24dai06
ダビド・デ・ヘア
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ユナイテッドの名GKの系譜は続く、デ・ヘアのプレースタイル

かくしてユナイテッドに移籍したデ・ヘアは、ユナイテッドの新しいGKとなった。加入当初はコンディションが上がらず、大量失点を喫することもあったが、徐々にそのポテンシャルを発揮。2013-14、14-15シーズンには、ユナイテッドにおけるMVP選手に選出されている。

そんなデ・ヘアは伸びのある美しいセーブを得意とする。デ・ヘアは、193cmという身長に対して体重は76㎏と、GKとしては小柄だ。前述のノイアーもデ・ヘアと同じ身長193cmだが、体重は92kgある。このことからもデ・ヘアは線が細く、他のGKよりも華奢に見えてしまう。

だが、デ・ヘアの伸びのある美しいセーブは、この線の細さが為せる技なのかもしれない。デ・ヘアは、どんなボールに対しても即座に反応できる優れた反射神経を持つとともに、その反射神経を活かせるだけのスピードがある。長い腕を迅速かつ、大胆に出すことができビッグセーブを連発するのだ。反射神経が十分でも、身体が重たくスピードのない選手ではこうはいかない。

さらにデ・ヘアは、ボールを前に送り出すロングフィード、スローイングの技術にも優れる。相手のシュートをストップした後、即座に前を向き攻撃に転じることができるのだ。これができるGKがいるのといないのとでは、カウンターの質が異なる。
カウンターは主にGKからのセーブが起点となるため、ここがもたつけば相手に守備陣形を整えられてしまう。整えられる前に突くことが肝要で、展開の早いプレミアリーグにおいてはカウンターは重宝される戦術だ。

代表でも格が違う?イケル・カシージャスからの引き継ぎ

デ・ヘアは、スペイン代表でもU年代の時から出場機会を重ねてきた。A代表入りしてからは、レアル・マドリードCF(以下、マドリード)の正GKであるイケル・カシージャス選手(以下、敬称略)の壁に阻まれるも、その彼が代表を退いてからはデ・ヘアが正GKとして定着した。

スペイン代表にはビクトル・バルデス氏(以下、敬称略)というカシージャスの控えがいたが、その彼よりも若いデ・ヘアの方が重宝された。結果的にバルデスは2人のGKに阻まれ、スペイン代表では20試合しか出場することができなかった。※2017年10月現在、カシージャスは167試合。

スペイン代表はマドリードとFCバルセロナに所属する選手を基本とする、ポゼッションサッカーを主体とする。その試合においては、GKにも足元の技術が求められるのだが、デ・ヘアも難なくパス回しに参加してゲームを作ることができている。カシージャスの去った後でも、スペインのゴールは堅い。そのデ・ヘアの控えにも優秀なGKが控えており、スペイン代表GK陣の将来は明るい。

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