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【2016-17リーグ・アン優勝】ASモナコを分析!

2017 8/3 12:07dada
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2番手で終わらないことを示したシーズン

ここ数シーズンのリーグ・アンは少々退屈な状況が続いていた。
圧倒的な資金力を有するパリ・サンジェルマンFC(以下、パリ・サンジェルマン)がタイトルを独占していたからだ。パリ・サンジェルマンが持つ資金力は、その他のリーグ・アンのクラブだけでなく、世界的に見てもトップクラスで、移籍市場が訪れる度に実力のある選手を大勢手に入れてきた。クラブの陣容は、2012-13シーズンを皮切りにどんどんと様変わりし、リーグはおろかCLでも上位に食い込むだけの準備は整っていった。
ズラタン・イブラヒモヴィッチ選手(以下、敬称略)やエディンソン・カバーニ選手を筆頭に、勝利を重ねる彼らの前に敵はないように思えた。
だが、それは2016-17シーズンで変わった。「優勝請負人」として有名だったイブラヒモヴィッチが去った後、若くて優秀な選手を揃えたASモナコ(以下、モナコ)に敗れることになる。
モナコはそれまで続いていたパリ・サンジェルマンの連覇を止めリーグで優勝。CLでも白熱する試合を繰り広げてベスト4入りした。
キリアン・ムバッペ選手、ティエムエ・バカヨコ選手、ファビーニョ選手(いずれも以下、敬称略)らが舵を取り、勝者としてふさわしい試合をリーグでもCLでも見せ続けた。
モナコはリーグ・アンの2番手ではなかった。 重く立ち込めていた停滞感が吹き飛んだようなシーズンだった。

超新星!キリアン・ムバッペの登場で訪れる未来

モナコに所属する若手選手のうちでも、キリアン・ムバッペは特別な存在と言えるだろう。 彼はアンリ2世との呼び声高く、ドリブルでの突破力、ゴール前でのポジショニングと冷静な決定力に定評がある。
1998年生まれながら、すでにモナコのスタメンを張るような選手で、このシーズンでも欠かせない存在となっていた。リーグでは29試合で15ゴール、CLでは9試合で6ゴールと十分な働きを見せている。
シーズン終了時から彼の下には多数のオファーが届いているとされ、その市場価値は約160億円を下らないとされている。この金額を高過ぎるとする声もあるが、向こう10年は最前線で活躍するであろう逸材だけに、払うだけの価値はあるだろう。現に彼が14歳の頃から感心を持っているレアル・マドリードCF(以下、マドリード)が水面下で交渉にあたっているようだ。
彼の移籍を止めることは難しいかもしれないが、モナコの副会長は「我々はムバッペの残留を望む。しかし、現時点でそのことを保証することはできない」とコメントしている。 自国籍の選手だけに、慰留したい気持ちは山々だろう。成長しつつあるモナコにとっても、彼がクラブの柱となりこれからの躍進をリードしてくれることがベストだ。
とはいえ、前述のマドリードほどのクラブのオファーに、選手自身がそそられないわけがない。マドリードであれば選手としての箔が付くことと、毎年のように複数のタイトルに恵まれることが約束されると言っても良い。なにより、ムバッペ自身がマドリードの大ファンという噂もある。
そんな時モナコができることと言えば、できるだけ交渉を長引かせるなどして、ムバッペの移籍金を高騰させることだろう。ムバッペには複数のクラブから関心が寄せられているだけに、それぞれのクラブの足元を見ることができる。「実力もあり人気もある選手を安売りはしない」、この姿勢を貫きムバッペの移籍によって多額の資金を得る必要がある。
そうして得た資金でクラブの設備や選手補強、育成やスカウトの拡充を図るべきだ。このサイクルを続けることで、クラブは今後数十年に渡る名門としての歴史を築いていくことができる。ムバッペの登場により、モナコはあらゆる意味で転換期を迎えているのかもしれない。

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