「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【赤と青の男】英国で輝くスペイン人MFセスク・ファブレガス

2017 8/3 12:07dada
セスク・ファブレガス
このエントリーをはてなブックマークに追加

古巣への復帰とサポーターとバルセロナの陣容

2011-12シーズンからは、古巣のバルセロナへ復帰した。背番号は愛用している4。バルセロナ自身はかつてのセスクの放出は致し方のないことだったのだろう。
いくら有望とはいえ、すでにイニエスタとシャビを抱えていたバルセロナ。彼らの出場機会を奪ってまで、当時10代のセスクを起用する構想はなかったのかもしれない。

ただ、選手は当然衰えてくる。イニエスタよりも4歳ほど年上のシャビは、30代を超えると少しずつパフォーマンスを維持できなくなってきた。彼に代わる優秀な司令塔、もっと言えばバルセロナの哲学を知り得る人物が必要になる。それがセスクだった。

セスクはバルセロナに復帰してからも持ち前の得点力と、ボール配給力を披露する。宿敵であるレアル・マドリードCF(以下、マドリード)とのクラシコやクラブワールドカップ2011でも得点を決めた。 そこにはシャビの後釜としてではなく、しっかりとセスク自身の輝きがあった。アーセナルに続き、バルセロナでもかけがえのない選手となったセスクは、このまま愛する古巣でのキャリアを全うするかに思えた。

チェルシー移籍の裏にあった2つの裏切り

セスクがアーセナルに移籍した2006-07シーズンのことを、バルセロナのサポーターは忘れてはいなかった。

バルセロナはカンテラと切っても切れない関係を持っている。バルセロナに根付くティキタカの哲学はこのカンテラで磨かれ、多くの選手がトップチームへ旅立っていく。このカンテラへ向けられるサポーターの目は熱く激しい。
トップチームでの出場機会に恵まれないと見込んだセスクは、アーセナルへ移籍したが「10代の選手がそんなわがままを」と思ったサポーターも多かった。大きな愛情を受けたクラブから飛び出していったセスクに対する目は、バルセロナ復帰時から厳しかった。彼の過去の行為を、裏切りのように考えるサポーターも多く、結果を出してもブーイングされ続けた。

そんな状況下で、2014-15シーズンのバルセロナにはルイス・エンリケ監督(以下、敬称略)が就任する。エンリケはタイトルから遠ざかるバルセロナを立て直すべく、大鉈を振るう。その一つがイヴァン・ラキティッチ選手(以下、敬称略)の獲得だった。彼はセスクほどの得点力はないが、負けず劣らずのボール配給力を持っていた。

セスクはこのラキティッチと、サポーターに追われる形でバルセロナを去る。行き先は再び英国のロンドン。次はアーセナルとの裏切りが待っていた。

おすすめの記事