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【世界最高峰】リオネル・メッシVSクリスティアーノ・ロナウドを解説

2017 6/30 12:56dada
クリスティアーノ・ロナウド
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2人がライバル視される原因とは

サッカー界にはスター選手と呼ばれる選手が存在するが、リオネル・メッシ選手(以下、敬称略)、クリスティアーノ・ロナウド選手(以下、敬称略)の2人がこれほどまでにライバル視されるのは、世界最高峰のクオリティを持ち他者を抜きんでているからだ。
アタッカーとして持つべき能力全てを持っている2人は、他の追随を許さない特別な存在なのだ。
所属クラブであるFCバルセロナ(以下、バルセロナ)、レアル・マドリードCF(以下、マドリード)の2クラブも、世界最高峰のクラブであり、両クラブがぶつかる試合「クラシコ」は、世界中のサッカーファンを虜にする。
それぞれのクラブの看板を背負うメッシとロナウドだが、彼らが所属するクラブもまた宿敵同士である。そういった様々な理由から、どちらがより多く点を獲れるか、どちらがクラブの勝利に貢献できるかを常に比べられていたのだ。
ただ、本人同士はお互いをリスペクトしていると語り、特別なライバル視はしていないという。しかし、世界中のサッカーファンは彼らを比較し続けるだろう。

プレースタイルはどう違う?

まずメッシのプレースタイルを考えてみよう。 メッシは右サイド、もしくはトップの位置でのプレーを得意とする。利き足が左であるため、サイドからカットインして鋭いシュートを叩きこむこともできる。
もちろん、シュートではなくドリブル突破して味方のゴールを演出することもできる。彼のドリブルには常に2人以上のマークがつくため、その分味方の自由が利く。そこにMSNと評されるバルセロナの攻撃陣が躍動できる理由がある。
バルセロナのティキ・タカの哲学は、長年バルセロナで過ごすメッシの身体にしっかりと刻み込まれている。メッシの周囲には、メッシと同じくゴールを狙う選手が続々と集まってくる。バルセロナのゴールシーンは多種多様だ。
対するロナウドはメッシのように味方を活かすよりは、独力での打開を得意とする。もちろん、味方の攻撃を演出することもできるのだが、メッシよりはその傾向が少ない。
マドリードの左サイドはロナウドのためにあると言っても良い。守備のタスクを免除されている彼は、常に相手のディフェンスラインを脅かしている。ボールを受けるや圧倒的なスピードとフィジカルでドリブルを開始し、ボールを奪われることなく易々とゴール前へ移動する。ゴール前へ移動すると、左右の足どちらからでも強烈なシュートを繰り出し、ゴールを量産していく。空中戦においても他の選手を寄せ付けない強さで競り勝ち、ヘディングシュートを叩きこんでいく。
ただ、30代を迎えてからはサイド突破よりも、中央でプレーする機会が増えており、味方からのチャンスボールを待つ傾向にあるようだ。それでもロナウドは確実にチャンスをものにするため、味方からのボールは自然と彼に集まってくる。
よくロナウドは、メッシと違ってサポートができない独善的な選手と呼ばれがちだが、それは違う。それぞれのクラブの哲学に則り、それぞれが確実に結果を出し続けているだけだ。

クラブの象徴はメッシに軍配?

クラブの象徴としての働きには、やはりメッシに軍配が上がるだろう。 メッシはユース時代からバルセロナに所属しており、プロデビューしてからもバルセロナ一筋だ。バルセロナの生き証人とも言うべき選手で、替えがきかない。 特にバルセロナはカンテラ出身の選手たちが減少傾向にあり、その点からもメッシのような選手は特異な存在で、チームの柱であり続けるだろう。
ロナウドはマドリードを代表するFWではあるものの、いくつかのユース、クラブを転々としている。マドリード以前には、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドFCに在籍しており、ここで才能を一気に開花させている。
これまでに何度か復帰説も囁かれており、今後どうなるかはわからない。特にマドリードのサポーターとの関係はいまひとつで、あまり仲は良くない。
なかにはロナウドをエゴイスト呼ばわりし、「金に変えてチームを作り直すべき」といった声があるのも事実である。

代表での活躍は文句なしのロナウド?

2人を代表での活躍の点から比べてみると、文句なしでロナウドに軍配が上がるだろう。代表のキャプテンとしての影響力は絶大で、試合に出場すれば必然的に結果を出す。
特に印象的なのは、2016年にフランスで行われたEUROでの活躍だ。 ロナウドは12年前のEURO2004決勝では、ギリシャに敗れ大泣きした。そこから12年。選手としても人としても一回りも二回りも成長したロナウドは、キャプテンとしてEURO2016に参加し得点を挙げ続けた。
しかし、決勝戦のフランス戦では前半早々に負傷退場。この時の悔しそうなロナウドの顔は多くのサッカーファンをくぎ付けにした。 退場後のロナウドはピッチサイドでチームを鼓舞。監督と同じ位置からチームに檄を飛ばし続け、見事ポルトガルは優勝を経験した。この時のロナウドの涙は心からの嬉し涙だった。
対するメッシは、アルゼンチン代表での結果に恵まれていない。同国の代表は選手と連盟との関係、国民との関係性が上手くいっておらず、選手は皆疲弊している。メッシ自身も代表引退を示唆するほどで、2016年にその関係は一気に冷え切った。
ロナウドよりも2歳ほど若いメッシは、まだまだ代表での経験に恵まれるかもしれない。しかし、アルゼンチン代表が、この先ビッグマッチをものにできるか、問われれば微妙だ。世界のあちこちで活躍する名選手をいくら集めても、代表戦になると途端に機能しなくなる。メッシの代表での辛い時間は、今後も続くのではないだろうか。

メッシとロナウド、彼らに続く選手は現れるのか?

2000年代半ばを超えてからのサッカー界は、メッシとロナウドを中心に回っていると言っても過言ではない。
何度も言うように彼らのクオリティは抜きん出ていて、別次元にいる選手だ。これほどまでの選手が同じ時代に2人も存在していること、そんな選手をバルセロナとマドリードという因縁の2クラブで観られることは奇跡だ。
おそらく世界中のサッカーファンは、この2人が引退した後のことを考え始める時期に差し掛かっている。脂の乗り切った2人のキャリアは、これから少しずつ終盤を迎えていくだろう。後に続く選手の名前が浮かばないではないが、彼らほど強烈なインパクトを残せるか、人々の記憶に残るかどうかと聞かれればまだわからない。
メッシとロナウド、2人の輝きは眩し過ぎるのだ。

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