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スペインサッカーのクオリティを感じさせるビジャレアルCF

2017 6/30 12:56Aki
ビジャレアルCF
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スペインの中小クラブにすぎないビジャレアル

上下黄色のユニフォームを身にまとって戦うビジャレアルCF。2015-16シーズンは4位、そして2016-17シーズンを5位で終え、来シーズンのヨーロッパリーグ出場権を獲得したこのクラブの経営規模は決して大きいものではない。
スペイン、リーガ・エスパニョーラでは、レアル・マドリードとバルセロナの予算規模はずば抜けて高い為、この2クラブとその他のクラブを比較する事にほとんど意味は無いが、例えばレアル・マドリードとバルセロナの年間予算が約700億円と言われているのに対してビジャレアルは約65億円。これは浦和レッズと同等で、中国のクラブよりもずっと少ない。
しかし、この規模のチームが素晴らしいサッカーを見せており、2015-16シーズンにはヨーロッパリーグでベスト4に進出している。
レアル・マドリードやバルセロナなど世界規模のビッグクラブではなく、スペインの中小クラブにすぎないビジャレアルこそ、スペインサッカーのクオリティの高さをより感じさせるクラブだと言える。

ビジャレアルを強固なチームにしたマルセリーノ・ガルシア・トラル氏

ビジャレアルが創設されたのは1923年と100年近い歴史を持っているが、リーガ・エスパニョーラのプリメーラ、1部リーグに定着したのは2000年に入ってからと比較的新しい。
それまでは地域リーグからスタートし、3部や2部を争うチームの1つでしかなく、バレンシア州の小さな町ビジャレアルにあるクラブだった。
そこから徐々にディビジョンを挙げたビジャレアルは、後にレアル・マドリードやマンチェスター・シティの監督となり、現在は中国の河北華夏で監督を務めるマヌエル・ペレグリーニ氏と、ファン・ロマン・リケルメ選手、ディエゴ・フォルラン選手らでブレイクするも、その後多くの引き抜きにあい、2011-12シーズンは低迷。終盤には現在東京ヴェルディの監督を務めるミゲル・アンヘル・ロティーナ氏を招聘するも2部降格となる。
2部で戦った2012-13シーズンは1年での1部復帰をめざすものの、徐々に順位を落とすこととなりシーズン途中で監督を解任。そこで招聘したのがマルセリーノ・ガルシア・トラル氏。就任後の後半戦はわずか2敗という成績を残し1部昇格を達成する。
この時マルセリーノ・ガルシア・トラル氏が持ち込んだのは4-4-2システムを使用した堅守のチーム。しかしこのチームは堅守というだけではなく、かつての伝統であったパスワークも兼ね備えるという戦術的にかなり鍛え上げられた近代的なチームだった。

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