「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

セレッソ、鹿島と対戦した「セビージャFC」はどんなチームなのか?

2017 6/30 12:56Aki
セビージャFC
このエントリーをはてなブックマークに追加

セレッソ大阪、鹿島アントラーズと対戦したセビージャFC

Jリーグとして海外の強豪クラブを招聘し、J1クラブと対戦する「Jリーグインターナショナルシリーズ」。2017年はStubHub ワールドマッチ 2017として2017年7月17日(月・祝)にセレッソ大阪対セビージャFC、明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2017として2017年7月22日(土)に鹿島アントラーズ対セビージャFCが開催された。
セビージャFCといえば、今シーズン開幕前にセレッソ大阪に復帰した清武弘嗣選手の古巣でもあるクラブだ。
しかし、セビージャFCが所属するスペインリーガエスパニョーラは、イングランドプレミアリーグやドイツブンデスリーガと比べても深い時間、深夜から早朝に試合が行われる事が多く、実際にどんなチームなのか、どんな選手がいるのかまで知っているJリーグサポーターはそれほど多くない。一体どのようなチームなのだろうか。

熱狂的なサポーターを持つアンダルシア地方のクラブ

セビージャFCの本拠地はスペイン南部アンダルシア州の州都であるセビリア。この都市名であるセビリアとクラブ名であるセビージャは実際の所同じ単語で、「Sevilla」と書く。スペイン語では元スペイン代表のダビド・ビジャ選手が「David Villa」と書いてビジャと読むように、「-lla」を「-ジャ」と読む為、現地の発音では都市名もクラブ名も「セビージャ」となるのだが、都市名に関しては「Sevilla」の英語読みである「セビリア」が定着している為、都市名とクラブ名で異なる読み方となっている。
クラブが創設されたのは1890年とかなり古く、スペイン初の公式戦は1908年に行われた同じアンダルシア地方の都市ウェルバを本拠地とするレクレアティーボ・ウェルバ対セビージャFCだと言われている。
クラブカラーは赤と白。ファーストユニフォームが白地に赤、セカンドユニフォームが赤地に白という配色が定番となっている。
セビリアのあるアンダルシア地方はフラメンコと闘牛発祥の地で、情熱的な地域であるため熱狂的なサポーターが多く、同じセビリアを本拠地としセビージャFCの内部対立から分裂する形で誕生したレアル・ベティスとのセビリアダービーは、スペインで最も熱いダービーと言われている。

ヨーロッパの強豪クラブへの道

セビージャFCが現在の様にヨーロッパの強豪クラブの1つとして知られるようになったのは2000年にはいってからだ。レアル・マドリード、バルセロナの2強を越える成績を残す事は無いが、常にリーグで一桁順位を争うクラブとなり、UEFAカップやヨーロッパリーグに出場を重ね、2005-06シーズン、2006-07シーズンとUEFAカップの連覇を達成している。
当時の主力だったのが、現レアル・マドリードのセルヒオ・ラモス選手や、ユベントスのダニエル・アウベス選手、マンチェスター・シティのヘスス・ナバス選手らだ。またこの後、2011-12シーズンには、現ジェフユナイテッド千葉の指宿洋史選手がセカンドチームであるセビージャBに移籍し、トップチームでも1試合に出場している。
そして2013-14シーズンから2015-16シーズンには、現在パリ・サンジェルマンの監督を務めるウナイ・エメリの下でヨーロッパリーグ3連覇という偉業を達成。
現バルセロナのイヴァン・ラキティッチ選手やACミランのカルロス・バッカ選手がプレーしていた。

新たな挑戦をスタートさせた2016-17シーズン

迎えた2016-17シーズン、ヨーロッパリーグ3連覇から次のステップに進むために新たな挑戦を始める。その挑戦の為の1つが清武選手、フランコ・バスケス選手、パブロ・サラビア選手ら司令塔タイプの選手の獲得で、新監督としてホルヘ・サンパオリ氏、またコーチとしてファン・マヌエル・リージョ氏を招聘した。
この2人は海外サッカーファンには超攻撃的サッカーを志向するとしておなじみの人物で、サンパオリ監督はチリ代表監督として、リージョ氏は現マンチェスター・シティ監督のジョゼップ・グアルディオラ氏が最も影響を受けた指導者と公言している。
そして今シーズン、実際にこの2人が目指したのは、とにかくボールを保持し続けるという攻撃サッカーである。夏の移籍期間締め切り直前に、元フランス代表のサミル・ナスリ選手を期限付き移籍で獲得すると、結果的にこの加入が清武選手の出場期間を大きく減らすこととなったのだが、ナスリ選手を中心に序盤のリーガエスパニョーラでレアル・マドリード、バルセロナを抑える快進撃を見せリーグの主役になる。
バルセロナがルイス・エンリケ監督の下で縦に速い攻撃を進めていったのと対照的に、とにかくボール保持にこだわり圧倒しようとする戦い方は注目を集めた。
シーズン中盤以降は徐々に勢いを落とし、成績も加工した事で序盤ほどの尖った戦い方はとらなくなったが、5月20日に終了したリーガエスパニョーラで4位となり来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。

2016-17シーズンに活躍を見せた選手

2016-17シーズンに活躍を見せたのは数多い新加入選手達。
前線ではベン・イェデル選手、ホアキン・コレア選手、ルシアーノ・ビエット選手らが躍動。中盤ではシーズン終盤は怪我で苦しんだもののナスリ選手、サラビア選手、バスケス選手らが輝きを見せた。またアンカーとしてプレーしたスティーヴン・エンゾンジ選手や守護神セルヒオ・リコ選手の昨年もチームにいた選手達も素晴らしいプレーを見せていた。
セルヒオ・リコ選手はスペイン代表にも選出されるようになり、23歳とまだ若い彼には大きな期待が集まっている。
またここまで上がっている名前でも、代表チームで大活躍をしているような選手がそれほど上がっていない。セビージャはそれまで世界的に無名だった選手を獲得してそこから大きく成長させる事に長けたクラブなのだ。
今シーズン途中に退団しイタリアのASローマへと渡ったが、スポーツディレクターのモンチ氏がこれまで数々素晴らしい選手を発掘してきたように、現在のセビージャの選手も数年後は世界的な選手となるものもいるだろう。

関連記事

おすすめの記事