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イングランドに巻き起こった嵐!ハリー・ケインという男

2017 6/28 09:44dada
harry kane
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ハリー・ケインとトッテナムに起こった嵐!

トッテナム・ホットスパーFC(以下、トッテナム)の風向きは、2014-15シーズンを境に大きく変わった。
若手の育成に定評のあるマウリシオ・ポチェッティーノ監督を迎えると、ハリー・ケイン選手やデレ・アリ選手、エリック・ダイアー選手など、イングランドの国内選手を積極的に起用し始めた。彼らはまだ若く、世界レベルの選手ではなかったが、出場機会を与えることに迷いはみせなかった。
トッテナムよりもさらに規模の大きいクラブだと、常に勝利が求められるため、このような起用は見送られるが、トッテナムとポチェッティーノ監督にとっては問題がなかったのだろう。
特にケイン選手の活躍には、めざましいものがあった。同シーズンには34試合で21得点を記録し、得点ランキング2位を記録。彼の活躍は名前を文字って「ハリケーン」と呼ばれるようになり、まさに文字通りイングランドに嵐を巻き起こした。彼の名前は一躍世界に広まり、多くのクラブから関心が寄せられるようになった。
FCバルセロナ(以下、バルセロナ)から関心が寄せられるほどの選手となったが、ユース時代から所属するトッテナムの愛を貫き残留した。 その後も得点を重ね、トッテナムの順位とチーム全体の質は確実に向上している。2016-17シーズンには、CLにも久方振りのCLにも挑戦した。

得点力に疑いの余地なし!

かつては、ケイン選手のブレイクを一時的なものであるとする見方があった。 2016-17シーズンの4月には3年連続20得点という記録を出し、その得点力の高さに疑いの余地は全く、プレミアリーグでケイン選手を含めて4人しか持っていない記録だ。ケイン選手の他には、ルート・ファン・ニステルローイ氏、ティエリ・アンリ氏、アラン・シアラー氏という豪華過ぎる面々となっている。
しかも、ハリー・ケイン選手は、大量得点間違いなしのイングランド人ストライカーだ。これはアラン・シアラー氏以来のインパクトであり、多国籍な構成が常となっているプレミアリーグにおいては、貴重な存在と言えるのではないだろうか。
他クラブからの関心を徹底的に排除し、クラブへの愛情を貫くハリー・ケイン選手。当然、サポーターからも絶大な信頼を寄せられており、クラブの象徴とも呼べる選手になっている。背番号10に疑いの余地はなく、むしろ彼が着けるべき番号だろう。

プレースタイルはズバリ何でも屋

ケイン選手のプレースタイルは、ズバリ「何でも屋」というのが正直なところだ。
彼は特別ドリブルが上手いわけでもなく、シュートが強烈というわけでもなく、フィジカルコンタクトに優れるというわけでもない。 しかし、何をさせてもそつなくこなせる安定感と、足、胸、頭、どのパーツを使わせてもシュートに持って行く器用さと信念の強さは人一倍強い選手だ。
また、器用に身体をに入れるポストプレーをこなし、味方との連携によってチャンスをつくることも得意だ。 トッテナムではデレ・アリ選手という逸材も育てており、彼はトップ下が定位置だが、毎年のように二桁得点も狙えるほど得点力にも優れている。 これはトップの位置でプレーする、ケイン選手の巧みなお膳立てあってこそで、二人は素晴らしい補完性でお互いを活かし合っている。

高騰する移籍金とサッカー界に苦言のレジェンド

トッテナムとハリー・ケイン選手の契約は2022年までとなっており、余裕はまだまだ充分だ。 ただ、依然として多くのクラブが彼の獲得を目指している。バルセロナだけでなくレアル・マドリードCF(以下、マドリー)も動向を探っているようだが、彼の意市場価値は100億円近くにもなっており、数年前の無名時代を思えば嘘のような話だ。
この金額の高さには、マンチェスター・ユナイテッドFC(以下、ユナイテッド)のレジェンド、リオ・ファーディナンド氏が「高過ぎてジョークみたいだ」と苦言を呈している。 恐らく今後もこのような動きは続いていき、クラブごとあるいはリーグごとの金銭感覚には、かなりの差異が生じるだろう。この差はサッカーレベルにも直結する可能性があるが、今のところ的確な改善策というのはないようだ。
ハリー・ケイン選手の金額も、今のままで固定になるのか、はたまたもっと高額になるのか定かではない。 トッテナムのアイドルとも呼べる彼に、多くのクラブが殺到することになれば、その金額はぐんぐんと上がっていくのかもしれない。

もしいなくなったらどうする?

ケイン選手がいなくなるということは、トッテナムサポーターが最も考えたくないことの一つだろう。 クラブの象徴を奪われたクラブが辿る末路は、いつだって悲惨なものになるからだ。
エンゴロ・カンテ選手の抜けたレスター・シティFC(以下、レスター)は、試合を全く支配できなくなり、奇跡の優勝を成し遂げたクラウディオ・ラニエリ監督は、レスターから追われた。
もし、ケイン選手がいなくなれば、レスターのように負け始める可能性がゼロではない限り、絶対に引き留めなくてはならないだろう。
仮にケイン選手の代わりを探すとすれば、全く別のタイプのストライカーよりはケイン選手と似たタイプを探すべきだ。 彼に近いタイプはセリエAのトリノFCに所属するアンドレア・ベロッティ選手だろうか。彼も、ケイン選手と同様に身体の扱いに長ける選手で、得点力も抜群だ。

ソン・フンミンとデレ・アリで代役は務まる?

トッテナムの得点源は、ハリー・ケイン選手だけではない。 デレ・アリ選手や、サイドでプレーするソン・フンミン選手も素晴らしい得点感覚を持っている。 ソン・フンミン選手は韓国代表での不振もあり、プレミアリーグでは終わった選手としての見方もあった。
ただ、2016-17シーズンは全体的に調子が良く、サイドから鋭くカットインしてゴールに迫ることができている。この彼の動きにより、相手DFが釣られ、ケイン選手やデレ・アリ選手の得点機が生まれていることも事実だ。
ケイン選手の不在時に彼らが穴埋めをすることは、シアラ―氏も太鼓判を押している。シアラ―氏の「彼(ソン)は、チームにエネルギーを注入することができ、デレ・アリやエリクセンにチャンスを生むだろう」のコメントにはうなずける。
もちろん、ケイン選手が離脱することなく、トッテナムでプレーし続けることがサポーターのベストだろう。

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