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【2017-18】セリエAで移籍の噂があるMFを分析

2017 6/28 09:44dada
honda milan
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ミランの10番は移籍が最適解?本田圭佑

名門ACミラン(以下、ミラン)の10番を背負うのは日本の本田圭佑選手です。加入時の記者会見では、「リトル本田」といったワードや、かつての作文で夢見た「セリエAで10番を背負う」と逸話は有名になり、シンデレラボーイとしてもてはやされました。
ミラン加入直後はそれなりの活躍をみせましたが、どんどんと出場機会は減らされていき、2016-17シーズンにはベンチが定位置となりつつあります。 本田選手がプレーするミランの中盤やサイドには、スソ選手やマヌエル・ロカテッリ選手ら若手が育ち始め、立場を脅かしています。
これ以上ミランでの出場機会には恵まれないはずだ、とする声も強まり、一時は国外クラブへの移籍も取り沙汰されましたが、本田選手自身がこれを拒否。ミランに残留をし続けています。
たださすがに、2シーズン続けてのベンチ要因に甘んじるのは非常にもったいないことです。プレミアリーグの中堅クラブやリーガ・エスパニョーラへの参戦も叫ばれるなか、本田選手の動向に注目が集まります。 代表戦での招集に際しては、「クラブで試合に出ていない選手をなぜ呼ぶのか」と非難する声もあるため、なんとかその声を覆すべく別のクラブでのプレーを選んでもらいたいものです。
また、まだ時期尚早かもしれませんが、自身が所有するオーストリアのクラブでプレーすることもあり得るのではないかとする見方もあるようです。

喫煙騒動もなんのその!ラジャ・ナインゴラン

ASローマ(以下、ローマ)に所属するラジャ・ナインゴラン選手は、色々な意味でタフな選手です。 ローマではダニエレ・デ・ロッシ選手、ケビン・ストロートマン選手らと共に中盤を支えています。いずれの選手もその運動量と前線へのオーガナイズに優れていますが、中でもナインゴラン選手は飛び抜けています。
常に休むことなく上下動を繰り返し、ピッチのどこにでも顔を出しプレス、パス、シュートあらゆるプレイをそつなくこなしていきます。彼が走っていない時は、おそらく身体に不調がある時くらいでしょう。それくらいよく走る選手です。
ただ、蓋を開けてみるとナインゴラン選手はかなりのヘビースモーカーで、そのことを堂々とサポーターの前でも露見しています。このことに「俺は選手としてやることはやっている」といった発言もしています。確かに彼の走りを観ていれば、喫煙によるダメージは今のところ無さそうです。
彼にはチェルシーFC(以下、チェルシー)のアントニオ・コンテ監督が関心を寄せています。規律を重んじるコンテ監督の下に移籍したとしても、彼の喫煙はやめられるのでしょうか。今のところダメージは無いようですが、子供たちが憧れるスポーツ選手としてできれば禁煙に努めてもらいたいものですね。

ローマの魂!ダニエレ・デ・ロッシ

ローマにはフランチェスコ・トッティ選手というクラブの象徴がいますが、ダニエレ・デ・ロッシ選手もクラブの象徴として十分過ぎるほどの影響力を持っています。 前述のナインゴラン選手と中盤でプレーし、安定感のある振る舞いはチームを引き締めるのに一役買っています。
例え前線の選手が安易に突破されたとしても、デ・ロッシ選手のポイントで相手の攻撃を遅らせることができます。このディレイと呼ばれる働きによって、デ・ロッシ選手はクラブに貢献を続けています。ちなみに代表では100キャップを数えます。
2017-18シーズンのセリエA開幕時点では、すでに34才を迎えることになり、現役生活の終わりも近付きつつあります。 ローマでは年俸を減らしつつ、17年プレーしていますがその去就は不透明です。これはフロント側単年での契約延長を求めていることに対し、デ・ロッシ選手側が複数年での延長を望んでいるためです。
こういった状況を受け、より多くの年俸を提示するであろうインテルナツィオナーレ・ミラノ(以下、インテル)や、ユヴェントスFC(以下、ユヴェントス)、中国資本を元手に再建を図るミランへの移籍が噂になっています。

何でもできる万能型!クラウディオ・マルキージオ

クラウディオ・マルキージオ選手は、ユヴェントスとイタリア代表の中盤でプレーしています。選手としての特徴は「万能」という言葉がふさわしく、パス、シュート、守備と何でもそつなくこなすことができます。
プレーの端々にインテリジェンスが伴い、無駄なプレーはありません。それぞれのプレーに意思があり、味方との連携も得意です。イタリア人選手にはこのような選手も多く見受けられますが、マルキージオ選手ほど高いクオリティを持つのは稀です。
かつて師事した、チェルシーのアントニオ・コンテ監督が獲得を希望しているとされます。 ただ、チェルシーの中盤には、ネマニャ・マティッチ選手やエンゴロ・カンテ選手、セスク・ファブレガス選手らが所属しており、マルキージオ選手が加入したとしても、スタメンが確約されるわけではないでしょう。
そのことを鑑みれば、ポール・ポグバ選手退団後のユヴェントスの中盤に収まっているべきかもしれません。

移籍は既定路線?フアン・クアドラード

ユヴェントスに所属するフアン・クアドラード選手は、ユヴェントスへの移籍が確実視されています。
クアドラード選手は、2014-15シーズン冬の移籍でチェルシーに加入しますが、監督の意向にそぐわなかったことや、ペドロ・ロドリゲス選手らの加入により、居場所を失うようになりました。2015年8月には追い出されるような恰好でユヴェントスにレンタルで放出され、そこでは徐々に自分のプレーを発揮するようになります。
サイドからの突破力もさることながら、ユヴェントスの3バックを支える守備面での貢献も素晴らしく、同クラブのGMであるマロッタ氏も彼を高く評価しています。
2016-17シーズンの開幕段階ではユヴェントスでの3年間におよぶレンタルが決定しており、今後も同クラブで活躍を続けるのは既定路線でしょう。さらに、この契約には買い取りオプションも付けられているため、場合によっては予定よりも早い段階での正式な移籍が行われる可能性もありそうです。
チェルシーではもはやいない選手扱いとなっていることもあり、ユヴェントスで新境地を開いてもらいたいところです。そこに他クラブが参入する可能性はゼロではないでしょうが、ユヴェントスとチェルシーの間に割って入るのはなかなか厳しいかもしれませんね。