「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

ポルトガルが世界初タイトルに挑むコンフェデレーションズカップ

2017 5/1 19:13Aki
サッカー
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by Marco Iacobucci EPP/Shutterstock.com

UEFA欧州選手権2016では、悲願の主要大会初タイトルを獲得したポルトガル。 さらに、年齢制限のないFIFA主催の主要大会での初タイトル獲得に向けて、初出場となるコンフェデレーションズカップに挑む。

いくつもの壁に跳ね返され続けた歴史を持つポルトガル

1960年代には世界的なストライカーだったエウゼビオ選手を擁し、2000年代にはゴールデンジェネレーションと呼ばれワールドユース2連覇を達成した、ルイス・フィーゴ選手、マヌエル・ルイ・コスタ選手、パウロ・ソウザ選手、フェルナンド・コウト選手らを擁しながらも、ワールドカップでは1966年大会の3位、欧州選手権では自国開催となった2004年大会で準優勝と、どうしても主要大会のタイトルには届かなかったポルトガル代表。
ゴールデンジェネレーションと入れ替わる形で世界最高の選手の1人であるクリスティアーノ・ロナウド選手やデコ選手、リカルド・カルヴァーリョ選手、ナニ選手と、クラブレベルではいくつものタイトルを獲得した選手が活躍し、世界を代表する強豪国の1つとして認められるようになっても、タイトルには届かない。そんな歴史を繰り返していた。

悲願の初優勝、UEFA欧州選手権2016

歴史が変化したのは、UEFA欧州選手権2016からだ。2014年のブラジルワールドカップでグループリーグ敗退と、大会前の下馬評は高くなく、またUEFA欧州選手権2016開幕後もグループリーグは3試合連続引き分けだった。
グループリーグ敗退濃厚だったが、2016大会から参加国が増えてトーナメント進出チームが増えたため、他のグループの結果により何とか3位で決勝トーナメント進出とギリギリの勝ち抜けだった。
しかし、引き分けが続くということは負けないということでもあり、決勝トーナメントでは何とか決勝に進出した。決勝ではエースクリスティアーノ・ロナウド選手が早い時間に負傷交代となるものの、延長の末開催国フランスを下して悲願の初優勝を飾った。
戦った全7試合中、90分間で勝利したのは1試合のみという、異例の勝負強さを発揮しての優勝となった。

知将フェルナンド・サントス監督

ポルトガルがかつてない勝負強さを見せたのは、2014年ブラジルワールドカップ終了後から監督を務めるフェルナンド・サントス監督の影響が大きいと言えるだろう。
フェルナンド・サントス監督はポルトガル出身だが、そのキャリアの多くをギリシャで過ごしてきた人物だ。2010年からはギリシャ代表監督として、ブラジルワールドカップでは日本の前に立ちはだかったあのギリシャを率いた人物だ。
フェルナンド・サントス監督の特徴は、戦術的引き出しの豊富さ。ワールドカップの日本戦でも、ギリシャは27分でキャプテンが退場するという厳しい展開となりながらも、残り60分以上もの間、日本の良さを消し続けてスコアレスドローにした。欧州選手権でも、この時のように自分たちが勝ち抜ける確率をしぶとく上げていくという采配で、勝負強さを見せ続けた。

エースでありキャプテンであるクリスティアーノ・ロナウド選手

チームの顔はクリスティアーノ・ロナウド選手。言わずと知れた世界最高の選手の1人だ。
スピード、テクニック、シュート力、高さと、どれをとっても一級品で、信じられないほどの得点力を発揮するC・ロナウド選手だが、本来はサイドアタッカー。そのため、代表ではポルトガルが伝統的に抱えるセンターフォワード不在という問題により、クラブレベルほどの活躍は見せられないでいた。
しかし、サントス監督による現在のポルトガルは、それを逆手に取ったようにC・ロナウド選手を2トップのフォワードとして起用し、2トップを組むもう1人もナニ選手などのサイドアタッカーという、いわゆるセンターフォワードタイプの選手は起用しないスタイルで結果を残すことに成功した。
欧州選手権決勝で負傷交代後に見せた味方を鼓舞し続ける姿、そして優勝決定後の涙は、多くの人の感動を集めた。

C・ロナウドに続く世代にも注目

ポルトガルにはC・ロナウドに続く世代にもタレントが揃っている。
その代表格となるのがインテル・ミラノのジョアン・マリオ選手、バルセロナのアンドレ・ゴメス選手、スポルティング・リスボンのウィリアム・カルバーリョ選手らの中盤のタレントたちだ。
さらにその下の世代には複数のポジションをこなせるドルトムントのラファエル・ゲレイロ選手、バイエルン・ミュンヘンの怪物レナト・サンチェス選手、そして待望のセンターフォワードとして期待を集めるポルトのアンドレ・シルバ選手など、今後世界を舞台に活躍を見せるであろうタレントが複数存在している。彼らの躍進にも期待が集まる。

まとめ

悲願の初タイトルを獲得し、コンフェデレーションズカップ初出場となるポルトガル。 これまでの歴史から代表チームは勝利・タイトルに飢えているので、今大会に対するモチベーションも並々ならぬものがあるだろう。 初戦はメキシコとの対戦だ。

関連記事

おすすめの記事