0勝1分8敗
コンフェデレーションズカップ過去3大会に出場しているニュージーランドだが、これまでの通算成績は0勝1分8敗とよい成績を残せていない。2009年の第8回南アフリカ大会でイラク代表に引き分けたことがあるのみで、出場した全大会でグループリーグ最下位と、未だ1勝もしたことがない。
そんなニュージーランドにとって今大会の目標は、2009年第8回南アフリカ大会以来の勝ち点獲得、そしてコンフェデレーションズカップ初勝利だ。そのためには、これまでの3大会通算2得点をどれだけ上積みできるかにかかってくるだろう。
現在監督を務めるのはアメリカ人
現在のニュージーランド代表監督はアンソニー・ハドソン監督だ。アメリカ出身で監督としてのキャリアはアメリカでスタートさせたが、イギリス国籍も所有している。
トッテナム・ホットスパーU-21監督の経験もあり、その後イングランドフットボールリーグ2(イングリッシュプレミアリーグから数えて3つ下のディビジョン、実質4部となるプロリーグ)ニューポートカウンティの監督、バーレーンU-23代表の監督も務め、2014年8月からニュージーランド代表監督も務めている。
システムは5-3-2
ハドソン監督率いるニュージーランド代表の通算成績は7勝4分4敗。オセアニア地区では強豪チームだので、決して悪い成績ではないが、オセアニア地区以外のチームに限ると1勝2分4敗と成績が揮わない。唯一の1勝は2015年のオマーンとの親善試合だった。
また、監督就任直後は4-2-3-1など4バックをメインにしていたが、2016年に入ってからは5バックの5-3-2を採用している。
このフォーメーションでOFCネイションズカップを勝ち抜き、また2016年のアメリカ遠征ではメキシコにあと1歩と迫る2-1で苦杯、続いてのアメリカ戦では1-1の引き分けと成果を残しているので、コンフェデレーションズカップでもこのシステムを採用する可能性が高いと思われる。
チーム最大のスター、ウィンストン・リード選手
ニュージーランド最大のスターは、プレミアリーグウェストハム・ユナイテッドFCに所属してセンターバックとして活躍するウィンストン・リード選手。マオリ族をルーツに持つニュージーランド生まれの選手だが、10歳の時にデンマークに移住した。デンマーク強豪FCミッティランの下部組織で育ち、U-21年代まではデンマークの各年代別代表に選ばれていた。
しかし、2010年南アフリカワールドカップへの出場が決まったニュージーランドのオファーを受けて代表入りし、本大会では劇的な同点ゴールを決め、ニュージーランド代表のワールドカップ初勝ち点獲得に貢献した。
チームでも数少ない世界トップレベルを知る選手として、ニュージーランド代表のキャプテンも務めている。
飛躍を目指す攻撃のタレントたち
攻撃陣で期待を集めているのはクリス・ウッド選手とライアン・トーマス選手だ。
クリス・ウッド選手はわずか17歳にして代表デビュー、18歳にして南アフリカワールドカップにも出場した経歴を持ち、現在はイングランドチャンピオンシップ(実質2部)のリーズ・ユナイテッドFCでプレーするパワフルなセンターフォワードだ。2014年3月の日本代表との親善試合では2得点も記録した。
ライアン・トーマス選手は近年注目を集めるアタッカーで、オランダ・エールディビジのPECズヴォレでプレーしている。左ウィングや攻撃的な中盤を務めるテクニカルな選手だ。
まとめ
ロシア、ポルトガル、メキシコと同じグループAに入るオセアニア王者ニュージーランド。
各大陸連盟王者が揃うコンフェデレーションズカップだから、決して楽な相手など存在せず、厳しい戦いが続くこととなるが、悲願の大会初勝利を目指し強化を進めている。
大会初戦は開催国ロシアとの開幕戦だ。