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コンフェデレーションズカップに出場するアジア王者オーストラリア

2017 5/1 19:13Aki
サッカー
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Photo by feelphoto/Shutterstock.com

2013年、ブラジルで行われたコンフェデレーションズカップには日本代表が参加したが、2017年アジア代表として参加するのは、ワールドカップ予選で日本代表と同組に入るライバル、オーストラリア代表だ。

悲願のアジアチャンピオン

オーストラリアはコンフェデレーションズカップに過去3回出場しているが、それはいずれもオセアニアサッカー連盟在籍時のものだ。
2006年、アジアサッカー連盟に転籍以降、AFCアジアカップでは常に優勝候補と言われながらも、2007年大会では日本代表の前にPK戦で敗退。2011年大会では決勝に進出するものの、延長戦で李忠成の劇的なボレーシュートが決まり、再び日本代表に敗れた。ワールドカップ予選は勝ち抜いていたものの、アジアチャンピオンには手が届かないでいた。
悲願達成となったのが自国開催となった2015年のAFCアジアカップだ。日本代表が決勝トーナメント1回戦でPK戦の末敗退となったため、今大会では初めて日本代表との対戦がなく、決勝では延長の末韓国を下して初優勝し、コンフェデレーションズカップ出場を決めた。

コンフェデレーションズカップ2017ではグループBに

2016年11月に行われた組合せ抽選会でオーストラリアはグループBに振り分けられた。最後の出場チームが決まるアフリカネイションズカップ2017ではカメルーンが優勝を決め、すべての参加チームが決定した。
オーストラリア代表は、アフリカネイションズカップ2017王者カメルーン、コパ・アメリカ2015王者チリ、FIFAワールドカップ2014王者ドイツと同グループだ。
コンフェデレーションズカップは各大陸連盟の王者が参加することになるため、どちらのグループも厳しい組合せとなるが、このグループBは2017年3月のFIFAランクで参加チーム中上位を占めるドイツとチリが同居するという、その中でも厳しいグループになっている。
決勝トーナメント進出にはグループ2位以上が必要となるため、少なくともドイツかチリのどちらかは上回らなくてはいけない。

オーストラリアのメンバー

オーストラリアは、現在ワールドカップ予選で日本代表と同グループで競い合っているライバルだ。 コンフェデレーションズカップにも、2016年11月に日本代表と対戦して1-1で引き分けたメンバーが中心となって出場することが予想される。
チームの中心はアストン・ヴィラでプレーするミル・ジェディナク選手。2014年のクリスタル・パレス所属時にはアジア年間国際最優秀選手賞も受賞、2016年11月の日本代表との対戦時には同点ゴールを決めた選手だ。
前線の起点となっているのがトミ・ユーリッチ選手とロビー・クルーズ選手。さらに、日本代表の前に何度も立ちはだかったティム・ケーヒル選手もスーパーサブとして健在だ。

新世代として注目を集める3人

ベテラン勢だけでなく、オーストラリア代表には新世代と言われる20代前半の3選手がいる。
その3選手とは、セルティックに所属する司令塔トム・ロギッチ選手、マンチェスター・シティに目をつけられイングランドに渡ったアーロン・ムーイ選手、トッテナムの下部組織出身のマッシモ・ルオンゴ選手という、いずれも中盤の選手となる3人だ。
2016年11月の対戦時にはオーストラリアが以前に比べロングボール一辺倒ではなくなり、中盤で組み立ててくるサッカーを見せていた印象を持った方も多いかと思う。そうなったのは、その試合でも先発したこの3人の存在が大きく影響しているのだ。今後日本代表にとって注意しなければいけない選手たちになることは間違いない。

Jリーグからコンフェデレーションズカップに参加なるか?

Jリーグからコンフェデレーションズカップに参加する可能性があるのが、今季横浜F・マリノスに加入したミロシュ・デゲネク選手だ。
若返りを図った横浜F・マリノスに出場機会を求め、ドイツ2部の1860ミュンヘンから加入したセンターバックは、開幕戦からポジションを獲得し日本を代表するセンターバックである中澤佑二選手と共にディフェンスライン中央で強さと高さを発揮している。また、右サイドバックやボランチもできるという器用さも併せ持つ選手だ。
22歳とまだ若いだが、オーストラリアでも期待を集めており、Jリーグからコンフェデレーションズカップに参加する唯一の選手となる可能性も十分ある。

まとめ

アジア代表としては初めてコンフェデレーションズカップに参加するオーストラリア。 アジアの代表がどのようなプレーを見せるのかにも注目だが、コンフェデレーションズカップ終了後最初の国際Aマッチデーではワールドカップ予選で日本代表との対戦が決まっている。敵情視察という意味でもオーストラリアに注目してみてはいかがだろうか。