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世界が認めるDMFの現役選手!プレースタイルとクラブでの役割とは

2017 4/12 20:20dada
Sergio Busquets
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バルセロナの門番!セルヒオ・ブスケツ

FCバルセロナ(以下、バルセロナ)でDMFを務めるのがセルヒオ・ブスケツ選手だ。特にボランチやアンカーとしてプレーする機会が多く、不動のレギュラーだ。
バルセロナにはティキタカや下部組織であるカンテラの文化が根強くある。カンテラでバルセロナの哲学を刻み込んだ選手たちがトップチームへ昇格し、これまでにタイトル獲得し続けてきた。
リオネル・メッシ選手、アンドレス・イニエスタ選手、シャビ・エルナンデス選手、そして今回紹介しているセルヒオ・ブスケツ選手らはカンテラの最高傑作とも呼べる選手たちだ。このようなカンテラ上がりの選手は、バルセロナのスタメンから減りつつある。そのためブスケツ選手の存在は大変貴重だ。彼がバルセロナから抜けるようなことがあれば、ティキタカの根幹を揺るがす大事件となるだろう。
彼は相手の攻撃をクリーンにシャットアウトできるだけでなく、前線へのパス供給や推進力にも優れている。バルセロナのボールがよく回っている時には、彼の攻守両面への貢献がある。攻撃に多くの選手を割く分、ティキタカの攻撃は諸刃の剣となる。その時の危険からバルセロナのゴールを守り抜くことができるのも、セルヒオ・ブスケツ選手だ。

急成長を遂げるアンカー!カゼミーロ

レアル・マドリーCF(以下、マドリー)に所属するカゼミーロ選手は、ポルトへのレンタル移籍を経て2015・16シーズンから急成長を遂げている新進気鋭のDMFだ。
特にアンカーとしての働きがとても優秀で、同シーズンのCL決勝アトレティコ・マドリード(以下、アトレティコ)の一戦での勝利は彼なしではあり得なかっただろう。アトレティコの中盤のパス回しをことごとくつぶし、強烈なタックルを仕掛けていき思うような攻撃をさせなかった。ボールを持てば恵まれたフィジカルで上手く保持し、味方にパスを供給し続けた。
アトレティコの選手の表情には苛立ちが目立ち、カゼミーロ選手の存在感は一躍有名になった。
そして2016・17シーズンのCL決勝トーナメント、SSCナポリとの一戦では弾丸のようなシュートをゴールに突き刺す。マドリーとカゼミーロ選手のCLでの進撃は、これからも続きそうだ。
また、マドリーではトニ・クロース選手やルカ・モドリッチ選手らとのポジション争いが熾烈を極めるが、カゼミーロ選手は全く違った魅力を持っている選手だ。間違いなくこれからも重用される選手の1人だろう。

一人二役をこなす!エンゴロ・カンテ

エンゴロ・カンテ選手は奇跡のタイトル獲得を成し遂げたレスター・シティ(以下、レスター)で有名になった選手だ。2016・17シーズンでは惜しまれつつレスターを退団し、チェルシーFC(以下、チェルシー)に移籍した。
小柄ながらも戦術眼に長けるカンテ選手は、クリーンにボールを奪うことができる。フィジカルコンタクトで不利であることは承知済みのようで、無理に体当たりするような危険な真似は決して行わない。 その上ボールを奪えば、前線へ攻め上がることもできる。
2016・17シーズン、チェルシーでのカンテ選手は、自陣ゴール前から相手ゴール前までのエリアにおいて約20%もプレー時間が増加している。これはレスター時代よりもチェルシー時代の方が、攻撃参加が圧倒的に増えていることを示している。タッグを組むネマニャ・マティッチ選手が守備のタスクを共に担ってくれているため、カンテ選手はより軽快に前へ繰り出すことができているのだろう。
このようにカンテ選手はピッチで一人二役とも呼べる活躍をしている。チェルシーサポーターの間ではクロード・マケレレ選手の再来と呼ばれている。

長身でも問題なし!ネマニャ・マティッチ

ネマニャ・マティッチ選手は、前項のカンテ選手とタッグを組むチェルシー所属の選手だ。カンテ選手との相性はピッタリで、相手選手からボールを奪うことに長けている。
身長が194cmもあり、チェルシー所属の選手のなかでもよく目立つ存在だ。この長身を活かしたボール奪取後の保持力にも定評があり、マティッチ選手に預ければボールを奪われないといっても過言ではない。
それでいて足元も軽やかで、味方攻撃陣との素早いパス回しにも上手く参加することができる。マティッチ選手にボールを預けて駆け上がり、そしてまたマティッチ選手からボールを受け取り相手陣営を突破するといった攻撃の流れは、同クラブ所属のエデン・アザール選手らとの黄金パターンだ。
これまでに5ヵ国もの国を渡り歩いてきたが、チェルシーでは不動の存在となりつつある。モウリーニョ監督指揮時に不安視されていたクオリティの低下はどこかへ吹き飛んだ。コンテ監督の下での信頼は非常に厚いようだ。

トリコロールの魂!ブレーズ・マチュイディ

ブレーズ・マチュイディ選手はパリ・サンジェルマンFC(以下、PSG)に所属する選手だ。ルーツはアフリカのアンゴラ共和国にある。
これまでに所属したのは、トロワACやASサンテティエンヌ、そしてフランスのU代表やA代表で、いずれもフランス一筋で選手生活を送ってきた。
どのクラブでもその存在感は抜群だ。これまでにイングランドのアーセナルFCへの移籍の噂もあったが、2016?17シーズン現在はPSGの不動のレギュラーとして君臨し続けている。ずば抜けた運動量で90分を通して走り続けることができ、スピード、ボール奪取能力、パス技術も秀でている。中盤ならどこでも任せられるため、アンカーやボランチ、CMFとしての活躍も可能だ。
オールラウンダーなマチュイディ選手は、どのクラブも欲しがる理想のMFと呼べるだろう。
MFの選手には攻守で様々な役割が与えられる。従来は司令塔やボランチ、ドリブラーなど分業制にある傾向が強かったのだが、現代サッカーでは複数の役割をこなせる選手が増えている。彼らはどのクラブでも適応できるため、その市場価値は高くもてはやされる。時には得点を量産するストライカーよりも、価格が高騰することもある。
しかし、そのオールラウンダーなMFのなかでも、際立つ能力を持つ選手は世界規模で有名になり、歴史に名を遺すことができる。