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世界が認めるGKの現役選手!プレースタイルとクラブでの役割とは

2017 4/12 20:20dada
buffon
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万能GK!マヌエル・ノイアー

世界のGKでも最高峰に君臨しているのがマヌエル・ノイアー選手だ。 ノイアー選手は2016?17シーズン時点で、ブンデスリーガのFCバイエルン・ミュンヘン(以下、バイエルン)に所属している。
彼は相手のシュートに対しての反応速度が速いだけでなく、足元の技術が優れていることでも知られる。並のGKでは到底届かないようなシュートにも即座に反応し、素早く味方にボールを回していくことができる。
名将ペップ・グアルディオラ監督が率いていた頃のバイエルンでは、11番目のフィールドプレーヤーとしても貢献していた。通常、フィールドプレーヤーと言えば、GK以外の10人の選手を指すのだが、ノイアー選手は足元を巧く使えため、パス回しにも積極的に参加していた。グアルディオラ監督は選手に高いパス技術を求める監督だ。この名将の戦術プランにはノイアー選手が欠かせなかった。
なお、ノイアー選手はサッカー選手の栄誉であるバロンドールの受賞がかねてより期待されているが、未だ実現には至っていない。

異国で輝く守護神!ダビド・デ・ヘア

ダビド・デ・ヘア選手は、スペインのアトレティコ・マドリードで育ったGKだ。若い時からスペイン代表にも召集されており、経験も豊富だ。
イングランドのマンチェスター・ユナイテッドFC(以下、ユナイテッド)に在籍しており、ユナイテッドの正守護神として活躍を続けている。類稀な反応速度で数々の窮地を救っている。GKとしては若干細身な印象を受けるが、速くしなやかなダイビングができる選手だ。
2015年の夏には母国でもあるスペインのレアル・マドリー(以下、マドリー)への移籍が取り沙汰された。移籍は個人合意に至っていたものの、移籍に関連する書類等の準備が間に合わず実現しなかった。このことは当時大きな騒動となり、両クラブは互いを批判した。同時にデ・ヘア選手のモチベーションの低下も危惧されたが、なんとか持ち直しているようだ。
こういった経緯もあり、マドリーはデ・ヘア選手への興味を失い、ターゲットはチェルシーFCのティボー・クルトワ選手へと移ったと噂されている。

その活躍は当然?ティボー・クルトゥワ

ティボー・クルトゥワ選手は、イングランドのチェルシーFC(以下、チェルシー)に所属している。反応速度の速さと、正確なハンドリングが持ち味の選手で、彼が投げたボールから素晴らしいカウンターが炸裂することもある。この巧みな手さばきは、彼の一家がバレーボール一家であることにも由来しているのかもしれない。
チェルシーの守護神に定着する前には、スペインのアトレティコ・マドリードにレンタルに出されていた。その期間は2011?14シーズンと、レンタルとしてはかなり長期のものだった。しかし、この間にはアトレティコ・マドリードでタイトルを獲得するなど、クルトゥワ選手の名を高めるには大切な期間となった。2014?15シーズンのチェルシー復帰後からはペトル・チェフ選手をベンチへと追いやり、チェルシーの正守護神として君臨している。
スペインのレアル・マドリーからの関心が噂されており、彼の恋人がかつてのスペイン時代の時からの付き合いであることも、この騒動の実現性を高める一つの要素となっている。彼自身も「自分の将来がどう動くかは誰にもわからない」といった主旨の発言をしており、チェルシーのサポーターは気が気ではないだろう。

生ける伝説!ジャンルイジ・ブッフォン

1978年生まれのジャンルイジ・ブッフォン選手は、2016?17シーズン開幕時点で38歳という古参のGKだ。
クラブチームではこれまでにイタリアのパルマACとユヴェントスFC(以下、ユヴェントス)に所属しており、両クラブ合わせての出場試合数は600を超えている。ユヴェントス移籍時には当時約56億円もの移籍金が動き、物議を醸した。守備に重きを置くイタリアのサッカーにおいても、彼の移籍金の高さには絶句するしかなかったようだ。
しかし、今日では当時の移籍金の額など騒がれなくなった。ユヴェントスの守護神を確立してからは、クラブの看板とも言える選手にまでなっている。
彼は反応速度が速いのも評価すべき点ではあるが、そのポジショニングの的確さも特筆すべきだろう。イメージとしては彼がボールに向かって飛びつくのではなく、彼の元へボールが吸い寄せられていくといった感じだろうか。経験に裏打ちされたポジショニングはシュートの軌道を正確に捉え、無失点を量産することに一役も二役も買っている。
間もなく40代を迎えるこの守護神は、2018年のW杯後の引退を示唆している。まだこの説は確実なものとはなっていないが、彼の活躍が観られる期間は限りなく終わりに近付いている。それまでに彼がまだ成し遂げていない、CLのビッグイヤー(優勝トロフィー)を掲げてもらいたいものだ。

期待の超新星!ジャンルイジ・ドンナルンマ

これからのサッカー界の逸材として有名なのが、イタリアのACミラン(以下、ミラン)に所属しているジャンルイジ・ドンナルンマ選手だ。
彼は1999年生まれで2016?17シーズンからはミランの正守護神となった。長年にわたって苦戦を強いられるミランとはいえ、名門であることに違いはない。そんな名門の命運を担っているのが10代の選手ということで、サッカー界では大きな騒ぎとなった。ただ、そんな騒ぎもなんのその。ドンナルンマ選手は度重なるスーパーセーブを見せており、その名声は急激に高まっている。
GKというポジションは通常、経験によって選手としてのスキルを高めていくものだが、ドンナルンマ選手の場合は天性の才能によるのかもしれない。彼はACミランの逸材から「イタリアサッカーの未来」と評される選手にまで成長している。
2017年2月時点ではミランとの契約延長交渉が難航しているようだ。この裏には彼の代理人を務めるミノ・ライオラ氏の動きがあるようだ。同氏は多くの選手を手掛ける敏腕代理人として知られており、選手のステップアップだけでなく、給与を高額に引き上げさせることでも有名だ。ACミランは財政面があまり安定していないため、ドンナルンマ選手側の条件に適う給与を提示できない可能性が高い。そうなれば、多くのビッグクラブが彼の獲得レースに乗り出すことだろう。
サッカーというスポーツで注目されがちなのは、MFやFWなど前線の選手であることがほとんどだ。しかし、ゲームの見せ場となるシュートシーンには今回紹介した守護神たちの存在も欠かせない。彼らが披露する驚異的なセーブの数々に、ぜひ注目いただきたい。