ウェンブリー・スタジアム(イングランド)
数あるサッカースタジアムの中でも、特に聖地として名高いのがロンドンにある「ウェンブリー・スタジアム」だ。
英国のサッカー協会(FA)の子会社が所有権を持つこのスタジアム。五輪サッカーやCL、カップ戦などの決勝戦などのメジャーな一戦に使用されており、選手の間でも畏敬の念を集めている聖地だ。
収容人数は約9万人。非常に多くの観客を集めることができ、試合の際にはスタジアム内は人々の熱気で満たされる。スタジアムではFAカップのトロフィー(レプリカ)で記念写真を撮ったり、CL関連の展示室を見学したりもできる。
サッカー一色の充実した一日を送ることができる場所。まさに聖地だ。
エスタジオ・ド・マラカナン(ブラジル)
マラカナンスタジアムこと「エスタジオ・ド・マラカナン」は、ブラジルを代表するサッカースタジアムだ。2014年のブラジルW杯など、ブラジルで行われるメジャーなサッカー大会はこちらで行われることが多い。
2014年のW杯ではブラジル代表とサポーターが涙ながらに歌う国歌が感動を呼んだ。ピッチと観客席を覆うカナリア軍団。ブラジルの人々と共にマラカナンスタジアムは歴史を築いてきたのだ。
位置するのはブラジル有数の都市リオ・デ・ジャネイロ。2月下旬に行われる「リオのカーニバル」も併せて観てみると楽しいと思う。
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(イタリア)
「スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ」は、イタリアのミラノにある、ACミラン、そしてインテルナツィオナーレ・ミラノ(インテル)の本拠地。つまりライバルである両チームが共に使用しているスタジアムなのだ。ACミランのサポーターからはサン・シーロと呼ばれることも多いだが、インテルのサポーターも同様の呼称で呼ぶこともある。
ジュゼッペ・メアッツァは、実在した同名の選手に由来している。彼は主に1930年?40年代に活躍したFWの選手。ACミランとインテルの双方でプレー経験もあり、イタリア代表(アズーリ)でも大活躍。その功績からこのスタジアムは彼の名を冠することとなったのだ。
周辺には白壁の美しいミラノ競馬場や「レオナルド・ダ・ヴィンチの馬(銅像)」があり、ミラノの観光スポットとして有名だ。
アリアンツ・アレーナ(ドイツ)
「アリアンツ・アレーナ」は、ブンデスリーガの強豪、FCバイエルン・ミュンヘンと1860ミュンヘンが共同で使用しているスタジアムだ。設計をヘルツォーク&ド・ムーロンの建築家ユニットが手掛けている。彼らは「鳥の巣競技場」として有名な北京国立競技場や日本の青山にあるプラダ青山店なども手掛けている。
このスタジアムはFCバイエルン・ミュンヘンがホームで使用する際は赤色に、1860ミュンヘンがホームで使用する際は青色に輝く。それぞれのホームカラー、そして建築美との融合が素晴らしいスタジアムと言える。
周辺にはドイツの高速道路「アウトバーン」が通っておりアクセスも良好だ。
カンプ・ノウ(スペイン)
最後に紹介するのはFCバルセロナの本拠地「カンプ・ノウ」だ。カンプ・ノウはヨーロッパで最大級のスタジアムで、収容人数は約10万人。
あの有名なレアル・マドリードとの一戦「エル・クラシコ」開催時には、スタジアム全体が異様な雰囲気に包み込まれる。チャント(応援歌)、コレオ(コレオグラフィー)、そのすべてがFCバルセロナ一色に染まり、チームを奮い立たせるのだ。宿敵レアル・マドリードだけでなく、多くのライバルチームが苦戦を強いられる聖地となっている。
スタジアムはバルセロナ市内にあるため、訪問される際にはバルセロナを代表する観光スポット、ガウディの代表作であるサグラダ・ファミリアやグエル公園に足を延ばしてみるとよいだろう。
まとめ
海外サッカーに関する聖地の多くは、やはりスタジアムとなるが、スタジアムだけでなく周辺の観光スポットや地元の歴史と相まって聖地と呼ばれるに至る場合もある。
訪れる際はサッカーを楽しむだけでなく、周辺情報も参照した上で楽しんでいただければと思う。