ライバル関係は本人たちとは無関係に…?
まず初めに留意いただきたいことがある。 サッカー界で語られるライバル関係は、時として本人たちの意識とは無関係に語られることがある。 とはいっても、同じリーグや国籍、ライバルチームに所属している以上、「○○と○○はライバル」といった見方がされるのは当然のことだ。 皆さんもそのような選手の背景にある事情を考えながら当記事を読むと、より楽しく読むことができるだろう。それでは何組か紹介する。
出典 Christian Bertrand / Shutterstock.com
海外サッカーで取り上げられる「ライバル関係にある選手」の関係やエピソードについてわかりやすく解説していく。 多くの方が気になるあの2人の関係や如何に?
まず初めに留意いただきたいことがある。 サッカー界で語られるライバル関係は、時として本人たちの意識とは無関係に語られることがある。 とはいっても、同じリーグや国籍、ライバルチームに所属している以上、「○○と○○はライバル」といった見方がされるのは当然のことだ。 皆さんもそのような選手の背景にある事情を考えながら当記事を読むと、より楽しく読むことができるだろう。それでは何組か紹介する。
近年のサッカー界ではやはり、「メッシとクリスティアーノ・ロナウド」の両選手がライバルとして扱われることが多い。 その理由は、どちらもスペインの強豪で、強力なライバル関係にあるFCバルセロナ(以下バルサ)とレアル・マドリード(以下レアル)にそれぞれ所属していることに端を発する。
両クラブの絶対的エースとして君臨し、常に勝利を求められてきた両選手。2人ともポジションがFWで、ともに驚異的なペースで得点を量産してきたということもあり、常に「どちらがゴールをより多く決めるか」といった事柄でも比べられてきた。 また、バロンドールの受賞回数では、メッシ選手が5度、ロナウド選手が4度受賞しており、この記録も両選手が比べられる1つの要素となっている。
メッシ選手とロナウド選手と同じく、バルサOBのロナウジーニョ選手と、レアルOBのジダン氏もライバル関係と見られていた。
どちらもまるでピッチで躍っているかのような華麗なプレーが持ち味で、自身で点を決めることも、味方に巧みなパスを送ることも得意とした選手だった。代表チームでもロナウジーニョ選手はブラジル、ジダン氏はフランスとそれぞれ代表に選出され、国同士でぶつかることもあり、常に比べられてきたようだ。
後にジダン氏はレアルに監督として復帰。ロナウジーニョ選手はジダン監督の手腕を讃えるコメントを残している。2人のライバル関係は、ひょっとすると周りの人間だけが騒いでいたことだったのかもしれない。
2016-17シーズンからセリエAのユヴェントスで活躍するイグアイン選手。彼は過去にレアルに所属しており、その時には多くのFWの選手たちをライバルにしてきた。 彼がレアルに所属していた頃には、往年の元祖ロナウド選手や、現在もレアルで活躍するクリスティアーノ・ロナウド選手、ベンゼマ選手らが所属。選手層の厚さからイグアイン選手はなかなか出場機会を得ることができず、ついにレアルから移籍することになる。
その後はセリエAのナポリで得点を量産。2015-2016シーズンにはリーグ36得点を記録し、リーグの得点記録を66年ぶりに更新した。 レアルのFWたちとのライバル戦に敗れたように見えたイグアイン選手。しかし、彼は別のクラブで新たな一歩を踏み出し、大成功を成し遂げたのだった。
サッカー界のレジェンドである「クライフとベッケンバウアー」の関係も、サッカー界ではライバル関係として有名だ。
すでにどちらも引退しており、クライフ氏は2016年にお亡くなりになった。
現役時代にはオランダ代表と西ドイツ代表で激突し、ライバル関係ともとれる言葉を公言していた両氏。
ただ、クライフ氏が亡くなった時には、ベッケンバウアー氏が「兄弟のような関係だった」とコメントしており、多くの関係者が涙を流した。
サッカー界ではさまざまなライバル関係が取り沙汰される。 その多くはライバルチームに所属している者同士であったり、記録を争う者同士であったりすることが背景にある。 ただ時には、お互いを認めリスペクトしているといったことを公言することもある。 今後もライバル関係にあるとされる選手たちには注目していきたいところだ。