アタランタBCとは
イタリア、ベルガモに本拠地を置くチームがアタランタBCです。創設年は1907年と創設100年以上の歴史あるクラブです。
降格と昇格を繰り返すことも過去に多くありましたが、2016-2017シーズンで6シーズンセリエAに留まっています。
また、若手選手の育成や、他クラブの出場機会に恵まれない選手のレンタル先として、優秀な選手を輩出しています。
フィリッポ・インザーギ選手が、ACミランで成功する以前に得点王のタイトルを獲得した際、所属していたクラブがアタランタでした。
2016-2017シーズンから、ガスペリーニ監督が指揮をとっています。
2016-2017シーズンの“快進撃”
2016-2017シーズン、第15節終了時点ではありますが、アタランタは6位につけています。しかも、ここ10試合では8勝1分1敗(1敗はユヴェントス)と、好調をキープし続けています。
この好調の一因は、ガスペリーニ監督の変則フォーメーション、3-4-1-2が、チームに浸透してきたことが大きいでしょう。
相手のフォーメーションにより、可変のシステムは、戦術理解に時間がかかります。しかし、試合をこなしていくにつれ、それが浸透し、選手の動きの質も高まってきたようです。
左サイドからの攻撃
変則的3-4-1-2のフォーメーションの大きな特徴は、2トップが左寄りに位置していることです。10番のアレハンドロ・ゴメス選手がキーマンとなり、サイドに流れたりすることで左サイドで数的有利な状況を作り出し攻撃します。
しかし、左一辺倒のオフェンスではなく、瞬間的に3-4-3などにシステムを可変することで右サイドの攻撃にも転じることができます。
そうしたオフェンスの選択肢を増やすことで、相手に対して的を絞らせない攻撃をガスペリーニ監督は実現しています。
アタランタの新星
アタランタの新星とは、ミッドフィルダー・ケシエ選手の存在です。
中盤の選手でありながらも、ゴールの嗅覚に優れる選手で、2016-2017シーズン第15節終了時点でチームトップの5得点を記録しています。2015-2016シーズンはチェゼーナでセンターバックを務める選手でした。そこからオフェンスの才能を見出され中盤の選手として出場しています。
年齢も19歳とまだ若い選手です。ビッククラブからも狙われている有望株なので、今後の成長に注目です。
オフェンスの要
アタランタの全選手中、最も出場時間の長い選手がアレハンドロ・ゴメス選手です。背番号10を背負うアタランタのエース的存在です。
イタリアでは、3シーズンカターニアで過ごした後、ウクライナリーグへ移籍。2014年にアタランタの一員となりました。
168cmと上背はありませんが、小兵ならではのドリブル、俊敏性が武器です。南米選手ということもあり、テクニックも素晴らしいものがあります。
ダミーとしての動きや、自らドリブルで仕掛けるなど、アタランタオフェンス陣になくてはならない存在です。
まとめ
以上、アタランタについてご紹介しました。
今シーズンのアタランタは、勢いのみならず、戦術的にも魅せるサッカーをしています。
昨シーズンは13位に終わりましたが、まずヨーロッパリーグ圏内入りが一つの目標と言えるでしょう。