ACミランとは
ACミランは、セリエAで17度優勝、UEFAチャンピオンズリーグで7度優勝、前進の大会も含め、クラブワールドカップでは4度優勝と、イタリアのみならず、ヨーロッパや世界の大会での実績もある名門です。特に、インテル・ミラノと繰り広げる、ミラダービーは世界のサッカーの中でも屈指の盛り上がりを見せます。
チームカラーは赤と黒で、ホームスタジアムはサン・シーロ(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ)です。
2016-2017シーズンから、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が指揮をとっています。
近年は無冠が続いている
2010-2011シーズンを最後に、セリエA優勝のタイトルから遠ざかるなど、ミランにとって厳しいシーズンが続いています。
ミランの黄金期を支えた、セードルフ選手、インザーギ選手などの名選手を監督に迎えましたが、成績には結びつかず。
また、ミランの経営状況も厳しく、2016年中国企業グループへ売却が決定しました。
しかし、モンテッラ監督を迎えた2016-2017シーズン、ユヴェントス、ローマに次ぐ、3位につけています。
4-3-3システムの採用
ACミランのモンテッラ監督は、フォーメーションを4-3-3システムで固定しています。
これは、ミランで絶大な力を持つベルルスコーニ名誉会長の意思とは違い、トップ下を置かないシステムです。
過去数年間の監督も、ベルルスコーニ会長の意向からか、トップ下を置くシステムを採用してきましたが、モンテッラ監督は自身の采配を貫いています。
今季の好調は、モンテッラ監督の采配を一貫する戦術が功を奏していることもありますが、チームを支える、大黒柱の選手の影響も大きいです。
若手の成長株でかつ「大黒柱」の存在
今季のACミランを語るのに外せないのは、GKジャンルイジ・ドンナルンマ選手の存在です。
ドンナルンマ選手は16歳8ヶ月でセリエAデビューを果たすと、瞬く間にレギュラーとなりました。2016年現在でも17歳と、年齢的にはまだアンダーチームでもおかしくない年齢です。
しかし、その年齢からは想像できないほど、セーブ、キック、俊敏性とどれをとってと高い能力の持ち主です。さらに、彼の最大の特徴は「安定感」。実力は、イタリアの誇る名GK、ジャンルイジ・ブッフォン選手も認めるほどの能力を備えています。
今後のさらなる成長にも期待出来る選手でしょう。
本田圭佑選手は不遇が続く…
2016-2017シーズン、日本のエース本田圭佑選手は3試合しかリーグ戦に出場できていません。
これは、チームが現フォーメーションで好調なことと、さらにポジションを争うスソ選手が好調なことも影響しているでしょう。
また、試合に出場したときでも、試合勘の欠如からか満足なパフォーマンスを発揮することができず、モンテッラ監督にアピールできていないことも一因でしょう。
しかし、これまでも監督が代わるたびに控えに位置付けられながら、自らの姿勢、結果で評価を覆してきた本田選手。移籍の話題もささやかれていますが、まだまだやれる選手に違いはないでしょう。
まとめ
以上、ACミランについてご紹介しました。
過去には、チャンピオンズリーグ優勝、リーグ優勝など、輝かしい成績を残してきたチームがミランです。近年ではなかなか振るわないシーズンが続きますが、一サッカーファンとしてもミランの凋落は寂しいものです。
しかし、2016-2017シーズンは、十分チャンピオンズリーグ出場も狙える位置にいるので、是非またヨーロッパの舞台で強いミランを見たいですね。