プレミアリーグに集まる金満クラブ
プレミアリーグには金満クラブと揶揄される、豊富な資金力を持つクラブが数クラブ存在する。マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、チェルシーなんかはこの筆頭クラブだ。これらのクラブと同リーグ所属の他クラブを比べるとかなりの差がある。
しかし、リーグ全体で見ればその資金力は他国のリーグのはるか上をいく水準を誇っており、クラブ毎の資金力だって他国のクラブに比べればかなり良い方なのだ。
サッカーでは「タイトル(優勝)は金で買えるか?」は永遠のテーマだ。
そ
ういった意味で言えば英国のプレミアリーグは、莫大な資金力を有しつつも、毎シーズン激しいタイトル争いが繰り広げられる魅力的なリーグだ。
今回はそんなプレミアリーグの「資金力」について紹介する。
プレミアリーグには金満クラブと揶揄される、豊富な資金力を持つクラブが数クラブ存在する。マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、チェルシーなんかはこの筆頭クラブだ。これらのクラブと同リーグ所属の他クラブを比べるとかなりの差がある。
しかし、リーグ全体で見ればその資金力は他国のリーグのはるか上をいく水準を誇っており、クラブ毎の資金力だって他国のクラブに比べればかなり良い方なのだ。
プレミアリーグがお金持ちである理由には、ずばり「放映権料の莫大さ」にある。200以上の国で試合が放映されるプレミアリーグには、年間約2700億円(2014?15シーズン推定)もの収入があるとされる。この時イタリアのセリエAでは約1200億円、ドイツのブンデスリーガでは約1000億円。
つまりこの両国を足してもプレミアリーグの収入には勝てず、大きな開きがあることがわかる。その収入をプレミアリーグに所属するクラブは受け取るわけだ。
プレミアリーグの放映権料の受け取りは順位によって異なるが、2012?13シーズでリーグ1位だったマンチェスター・ユナイテッドでは約100億円、20位と最下位であったQPRでさえ約66億円もの放映権料の受け取りがあったとされる。20位であっても、だ。
ちなみに2012-13シーズン、欧州サッカーの最高峰であるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)において準優勝にまで躍進したドルトムントが受け取った放映権料・賞金の総額は約46億円とされている。そう、欧州の最高峰で勝ち抜くよりも、プレミアリーグに所属するだけでもかなりの収入が得られるのだ。
今後もプレミアリーグの資金力が維持できるかどうかについては、様々な説があるが当分は続くことが予想される。今回のレスターが優勝したように、プレミアリーグほど展開が読めずワクワクするリーグもそうない。
ただ、冒頭にお話した「タイトル=資金力」の面で言えば、プレミアリーグのクラブは欧州の舞台では結果を残せておらず、タイトル獲得を逃し続けている。これには過密日程であることや、資金力があるがゆえに競争が激しく選手が消耗するといった理由がある。
プレミアリーグは他国のどこのリーグにも勝るほどの資金力、展開の読めないタイトルレースがある。この莫大な資金力は主に放映権料から構成されており、最下位チームでもその恩恵を受けることができている。
ただ、欧州の舞台でこの資金力を活かしタイトルを獲得できているかと問われれば、それはNOだ。多くの国で人気を博すプレミアリーグだが、欧州でのタイトル獲得を狙うとなると、また一皮むける必要があるのかもしれない。