【ヴィエリ&マルディーニ】アパレルブランドを設立
クリスティアン・ヴィエリとパオロ・マルディーニ。イタリアサッカー界の重鎮2名が2004年に立ち上げたのが、なんとアパレルブランドなのだ。
2004年といえば、ヴィエリはインテルで、マルディーニはミランでまだ現役としてピッチ上でバリバリ活躍していた頃。イタリアを代表するストライカーとディフェンダーがタッグを組み、作り上げたのが「SWEET YEARS」というブランド。設立当初はただの趣味かと思っていたファンも多いようだが、見事に10年以上継続している上、イタリアのカジュアルファッションの中で着実に地位を築きつつあるようだ。
SWEET YEARSのスポーツカジュアルブランドである「SY32 by SWEET YEARS」は日本各地でも商品が展開されている。
【本田圭佑】オーストリア2部クラブのオーナー
日本代表でACミランに所属する本田圭佑は、2015年6月から、オーストリア2部所属の「SVホルン」のオーナーを務めている。1922年に創立された小さな街クラブだが、「HONDA ESTILO株式会社」は49%の株式を管理する立場となり、本田圭佑が自ら経営に関わる形になった。決して飾りだけのオーナーではなく、昨年、自身はシーズン中でありながら、オーナーとして前監督の解任を命じ、新たに日本人監督を招聘(しょうへい)したこともあった。
日本国内で展開する「SOLTILOサッカースクール」「ソルティーロFC」の選手たちにとって、SVホルンはヨーロッパにある「次のステップ」。イタリアやドイツからも近く、近隣のサッカー強豪国に進出するための「足がかり」にしながら、海外でのプレーをより明確に意識できるようになるはずだ。
【ホセ・マヌエル・ピント】アーティスト兼音楽プロデューサー
スペインリーグのセルタで長くプレーし、晩年は過密日程を戦うFCバルセロナで貴重な控えGKとして引退まで活躍したのが、ホセ・マヌエル・ピントだ。昔から音楽に大きな愛情を注いでいたピントは、ひっそりとアーティストとしての活動を開始。「Wahin」と名乗り、2000年には自主制作レーベル「Wahin Makinaciones」を立ち上げた。音楽業界での人脈は着実に広がっているようで、スペイン国内のヒップホップアーティストとの共同作品もリリースされている。
また自ら制作したチャリティソングには、かつての同僚であるネイマールやメッシ、カルレス・プジョルなどがMVに出演するなど、「前職」の経験を生かした活動を続けている。
【フラミニ】バイオケミカル企業を設立
誰にも明かさずにこっそりと副業に勤しんできたのが、元フランス代表MFでアーセナルやミランで活躍したマシュー・フラミニ。7年前に彼が設立した「GFバイオケミカルズ」は、今年に入り新種のエネルギー物質である「レブリン酸」の大量生産に成功したというのだ。専門家たちも驚くレベルの「偉業」ということで、学会始めあちこちから表彰を受けている模様。
また、さらなるビジネスチャンスと見て、アメリカの環境化学会社を買収し、地球環境の保全にも目を向けようとしている。いつ引退しても良いほど、セカンドキャリアの準備はバッチリのようだ。
まとめ
人生における現役サッカー選手としての時間はむしろ短い方で、キャリアが終わりを告げた後のことを考えておくのはとても大切だ。コンペティションの数も増え、総じて試合数は増加傾向にあるサッカー選手。多忙なスケジュールの合間を縫ってでも副業に取り組めるのは、それぞれのもう1つの仕事に、サッカーに負けないほどの情熱を注げる場所や時間があるからなのかもしれない。