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サッカー・ロングキックの上手い選手5人

2016 11/10 19:16
サッカー
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Photo by Christian Bertrand/Shutterstock.com

ロングキックの上手い選手にスポットを当てたいと思う。後方から敵陣に向けて放たれるたった1本のパスで、大きなチャンスを作り出すことのできる選手たちを紹介する。

【ロングキックの名手 1】ジェラール・ピケ(FCバルセロナ)

FCバルセロナのセンターバックを務めるジェラール・ピケ。おじいさんはクラブの元副会長、自身も生まれてすぐにソシオとなり、ユース時代からバルセロナに所属。バルサの血が骨の髄まで流れている選手だ。
マンチェスター・ユナイテッドに4年間在籍したが、復帰するとすぐにトップチームの守備の要に成長。かつては中盤でもプレーしていたため、ロングキックの精度はかなり高め。ボール奪取からすばやく正確に前線へとフィードし、ショートパスをつなぐバルサスタイルにあっては、ピケから繰り出されるロングパスは攻撃のアクセントに。最終ラインからの積極的な攻め上がりはベッケンバウアーをほうふつとさせることから、「ピッケンバウアー」とも呼ばれている。

【ロングキックの名手 2】セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)

プロ入り当初はサイドバックとしてプレー、ユース時代はストライカーとして活躍していたこともあるセルヒオ・ラモス。現在はほぼセンターバックとしてプレーしている。
対人の守備、ボール奪取能力、カバーリングだけでなく、ロングキックの精度も高く、攻撃参加した際のインパクトも抜群。セビージャでもレアル・マドリードでもキャプテンを務め統率力もあり、傑出したパーソナリティを有し総合力のあるプレーヤーだ。ロングキックに関して言えば、前線に構えるBBC(ベイル、ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド)に正確にボールを届けることができ、攻撃の第一歩となるパスを供給し続けている。

【ロングキックの名手 3】チアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)

ACミランの守備を支え、豊富な資金力を手にしたパリ・サンジェルマンに引き抜かれたブラジル代表センターバック。センターバックとしては最も「高級取り」な選手と言われている。
身長も183cmとセンターバックとしては長身ではない部類、しかしながらジャンプ力と強靭(きょうじん)なフィジカルに恵まれ、対人プレーでは絶対的な強さを誇っている。プレーヤーとしての戦術眼にも優れ、ボールを持てば誰にパスを出せばいいのかを瞬時に的確に判断。効果的なパスを振り分けられるのが彼の特徴だ。
かつて所属したACミランのレジェンドであるパオロ・マルディーニも、かつて「自身の後継者になれる」と太鼓判を押したほど。30代に入りプレーヤーとしてはベテランの部類に入ったが、未だに「違い」を見せつけているプレーヤーの1人だ。

【ロングキックの名手 4】マッツ・フンメルス(Bミュンヘン)

この夏、キャプテンを務めていたボルシア・ドルトムントから、ライバルチームであるバイエルンへと移籍したマッツ・フンメルス。
1vs1、空中戦の対応はピカイチのセンターバックだ。すばやく危機を察知し、ボールを奪ったらすぐに前線に。最終ラインから、縦に速いドルトムントの攻撃を長年にわたって支え続けてきた。センターバックでありながら、ボールを前線に運びながら1本の長いパスを出す機会をうかがっている。時にはスペースが見つけられない中盤の選手以上に効果的なパスを後方から供給していく試合もしばしば。「最終ラインの司令塔」とも呼べる選手だ。

【ロングキックの名手 5】青山敏弘(サンフレッチェ広島)

現役Jリーガーで高精度のフィード能力を誇るのが、サンフレッチェ広島に所属する青山敏弘だ。
近年は各コンペティションでタイトル争いの常連である広島のミッドフィルダーだ。岡山県作陽高校を卒業後、2004年にサンフレッチェ広島に入団。ペトロヴィッチ監督により1ボランチとして起用され、以降中盤の底のレギュラーポジションを守り続けている。時にはサイドに素早いフィード、時には一気に最前線へ。長短織り交ぜたロングキックはいずれも正確で、現在の森保一監督が率いるチームにとっても、変わらず極めて重要な選手となっている。

まとめ

本稿で紹介した5人のうち4人のポジションはいずれもセンターバック。現代サッカーにおいてセンターバックはただ大きく、強いだけでは存在価値を見出すことはできない。後方からプレーを組み立てつつ、ロングパスをしっかり蹴ることができることが求められている。今後の彼らの活躍に期待したいところだ。