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まさに「南野帝王」。日本代表のエースに名乗りをあげた南野拓実に迫る

2018 10/19 11:00中山亮
サッカー,ⒸShutterstock.com
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技術と運動量に加えゴールへの執念が最大の武器

南野の武器には、香川や清武、乾、柿谷などC大阪出身のアタッカーが持つ鋭いターンやボールコントロールがあるが、それだけではない。現C大阪U-23監督を務める大熊裕司氏にユース時代から鍛えられた攻守の切り替えの速さや守備局面での強さも兼ね備えている。

現在所属するレッドブル・ザルツブルクでも活躍出来ているのは、攻守共に高いインテンシティを維持できるからだ。

そして、南野の最大のストロングポイントはゴールに対する飽くなき執念だろう。

ピッチ外では人懐っこい笑顔を見せ、本を読むことが好きだという優男のようなイメージがあるが、ピッチに入ると一変。サッカーに対しては全く妥協をせず、ゴールへの渇望は人並み外れている。

ピッチ内では全く物怖じすること無く、先輩に対しても全く遠慮すること無く正面から要求する。

最も驚いたのはまだトップチームでデビューする前の紅白戦の時のことだ。

それまで同年代とサッカーをしていた選手がいきなりトップチームの練習に加わると、程度の差こそあれ最初はどうしても萎縮してしまうものだが、南野は全く臆することなく周囲に要求。あたかも何年もここにいたかのようにプレーし、瞬く間に当時のサブ組のエースとして君臨した。

これを見た当時のC大阪監督レヴィー・クルピ氏が南野をレギュラー組に加えたのも当然だろう。その後のトップチームデビューへとつながったのも自然な流れだった。

これまで香川、乾、柿谷、山口、清武、扇原など若手選手が多く育ったC大阪だが、最初からこれだけ堂々とプレーできた選手は南野以外に見たことが無い。

時に、そのメンタルの強さが裏目に出てしまうこともあったが、ヨーロッパでの経験も積んだことで成長。次の日本A代表は「南野帝王の時代」になるかもしれない。

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