「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

勝ち点1差で迎えるJ1最終盤 川崎F、広島 残り5節の優勝争いの行方は?

2018 10/17 11:00中山亮
サッカーボールⒸShutterstock.com
このエントリーをはてなブックマークに追加

J1過去11シーズン中9シーズンで最終節決着

2018年の明治安田生命J1リーグも第29節を終え残り5試合。一時は6位にまで順位を落としていた昨季の王者川崎Fが第28節でついに今季初の首位に立ち、2位広島とは勝ち点差1で最終盤5試合を迎えることとなった。

Jリーグは世界でも稀なクラブの力が拮抗したリーグだと言われている。

その理由の1つとなっているのが優勝決定節。

J1が18チームとなった2005年以降、2シーズン制をとっていた2015年、16年を除く昨季までの11シーズンで優勝争いが最終節にまでもつれたのは9度。

最終節の前に優勝を決めたのは、3試合を残して決めた2010年の名古屋と、1試合を残して決めた2012年の広島と2チームしかない。

ちなみに最終節で優勝が決まった過去9度のうち、首位チームが逃げ切ったのは5度、逆転優勝は昨季の川崎Fを含めて4度と拮抗。

最終節の各会場で試合終了の笛がなり、全日程が終了するまで優勝が決まらないのがJリーグなのである。

残りカードから見ると互角

第29節を終え、5試合を残した時点で首位川崎Fと2位広島の勝ち点差がわずか1。今季も優勝争いは最終節までもつれる可能性は十分ある。

この両チームの直接対決も既に終了。上位陣との対戦も、川崎Fは第33節のFC東京戦のみ、広島は第34節の札幌戦のみとそのほとんどを既に終えており、残りカードも互角といって良いだろう。

そんな中でもキーポイントとなりそうなのは残留争いに加わっているチームとの対戦。入れ替え戦圏となる16位付近にいる名古屋、磐田、柏の3チームとの対戦は、残留争いだけでなく優勝争いにも大きな影響を与える。

というのも、これら3チームは降格圏にどっぷり漬かっているわけではないので、勝ち点3を取るのではなく、上位チームとの対戦では割り切って勝ち点1を狙ってくることが考えられるからだ。

徹底的に引いて守るチームから得点を奪うことはそう簡単なことではない。

川崎Fは第31節で柏、第34節で磐田と、広島は第31節で磐田、第33節で名古屋と対戦。この試合の結果が最終節までもつれ込んだ時に響いてくるだろう。

好調の川崎、広島は低迷。最短で32節にV決定も

第29節終了時点では僅差となっている両チームの勝ち点差だが、チーム状態は大きな差がある。

川崎Fはシーズン折返しとなる第18節以降7勝3分2敗で勝ち点24を獲得しているが、広島は4勝3分5敗で勝ち点15。さらに第26節以降は1分3敗で4試合連続で未勝利。直近4試合だけなら神戸、磐田と並び広島は最も白星の少ないチームの1つなのである。

前節、大敗を喫することとなった柏戦は強風という難しいコンディションでアンラッキーな面が多々あった。こういった敗戦はチームのモチベーションを下げてしまう恐れがある。

そして何より、前半こそ大暴れだったが、戦術の幅があまりないことが知れ渡り、対策を打たれるようになった。

残り3試合で今の状況を打開できないと、最短で第32節には川崎Fの優勝が決まる可能性も十分ある。

ちなみに2005年以降の13シーズンで第17節終了時点で首位にいたチームがそのまま優勝したのは、2009年の鹿島と2013年の広島の2チームのみ。2005年の鹿島や記憶に新しいところでは昨季のC大阪など、ほとんどのチームが逆転を許している。

2018年第17節終了時点で首位に立っていた広島は、このジンクスを覆すことができるのか。

おすすめの記事