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イニエスタを迎えるヴィッセル神戸、躍進の可能性を探る

2018 6/24 10:00SPAIA編集部
アンドレス・イニエスタ,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

アンバランスな戦いとなった2017年

昨季のヴィッセル神戸はルーカス・ポドルスキというビッグネームを獲得。さらに、吉田監督が就任したことで躍進が期待されていたものの、チーム改善ができず最終順位は9位とういう結果に。

勝ち点を重ねられなかった要因は、戦術を整備しきれなかったところにあった。吉田監督は以前から神戸が得意としていた、高い位置からアグレッシブにプレッシングをかける「ハイプレス戦術」を復活させた。しかし、最終ラインがハイプレスを行う前と同じく低いままの設定だったため、チームが間延びしてしまい、時間の経過とともに戦術自体が機能しなくなっていた。

プレッシングを武器としたパスサッカーへと変わりつつある神戸

神戸の今季データを見ると、1試合平均パス数が550.3本(リーグ4位)。ボール支配率も54.9%(リーグ3位)と昨季の49.8%に比べると大きく伸びており、タックル数も昨季の20.4回から23.9回へと増加している。パス本数を増やしボール保持時間を長くすることで、試合終盤までプレッシングが機能するようになったのだ。

このパスサッカーで起点となっているのがチョン・ウヨンと渡部博文のCBコンビだ。開幕当初は、守備的ミッドフィールダーとして起用されていたチョン・ウヨンだったが、第3節の仙台戦でCBに入ると、以降はこのポジションで定着。最終ラインで正確なボールを蹴るチョン・ウヨンは、対戦相手にとって大きなプレッシャーになっている。

さらに、このパスサッカーの中心的人物とも言えるのが今季仙台から加入した三田だ。中盤にボールを受ける役割が藤田に偏っていた昨季は、下がってボールを受けたポドルスキが再び前線に入る時間が作れない場面が多くあった。しかし三田が加わった今季は、中盤のボール保持が安定した。

プレーの組み立てに参加するため、ポドルスキのミドルサードでのプレー比率は55.5%と、まだまだ高いが、アタッキングサードでのプレー数が391回、敵陣30m以内のプレー数も269回と、前線にも顔を出せるようになってきた。

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