第2節鹿島アントラーズのハイライト
初戦ではいいところを見せることができず、スコアレスドローに終わったアントラーズ、2節目のガンバ戦では、躍動感あふれる攻撃を見せた。高い位置からのプレス、早い攻守の切り替えが冴えわたり、ガンバ大阪を翻弄。一方で、なかなかゴールが生まれない。シュートが枠に行くも、ことごとくガンバのGK東口のファインセーブに阻まれ続けた。
そして迎えた34分、金崎がペドロ・ジュニオールのクロスに合わせ、ようやくゴールネットを揺さぶった。しかしオフサイドの判定で幻のゴールに。そのまま0-0で前半が終了。
後半に入っても、アントラーズの猛攻は止まらない。60分にはペドロ・ジュニオールのシュートがガンバのゴールを襲うが、またしても東口の好セーブに阻まれた。
防戦一方だったガンバも反撃に出る。66分には、中村がシュートを放ちポストを直撃した。アントラーズとしては、事なきを得たシーン。
時間が経過するごとに「またしてもスコアレスドローか」という空気が漂う。78分に金崎が鈴木のクロスにうまく合わせて、ようやくゴール。これが決勝点となり、鹿島がガンバを1-0で下した。
勝ちはしたものの、23本のシュートを放って1点しか奪えなかったアントラーズ。まだまだ本調子といえる状態ではないように感じられた。
第2節川崎フロンターレのハイライト
開幕戦でジュビロ磐田相手に3-0で勝利を収めたフロンターレ。続く湘南ベルマーレ戦でも大量得点し、得失点も稼ぎたいところだ。
試合は穏やかな立ち上がりを見せ、序盤はどちらも決定機を見せることはなかった。テンポが上がったのは18分、フロンターレ・E.ネットのシュートが、DFに当たってコースが変わるも、ベルマーレGK秋元がファインセーブ。絶好のチャンスを逃した。
一方ベルマーレも28分、縦に速く動き、人数をかけた攻撃でフロンターレゴールに襲い掛かる。菊池のシュートは、わずかにゴールマウスを捕らえることができず、ゴールとならなかった。その後、川崎がペースをつかむが、ゴールをこじ開けることはできず前半を0-0で折り返す。
後半に入り、徐々にフロンターレがゲームを支配していった。55分、家永のクロスに小林が頭で合わせて、待望の先制点をもぎ取った。リードを許したベルマーレだったが、慌てることなく緩急を使った攻撃でフロンターレゴールを脅かす。66分には、コーナーキックからのこぼれ球を松田が決める。その後は一進一退の攻防を見せたが、1-1の引き分けで試合終了。
ボール支配率はフロンターレが61%と圧倒していたが、数値ほどの差はなく、むしろベルマーレの速いサッカーが目立った。
第3節の見どころ 名古屋グランパス
ここまで4点を取り、攻撃陣が好調さをアピールしているグランパス。その攻撃陣をけん引しているのが元ブラジル代表のジョーだ。高い次元のポストプレー、パス、シュートを展開し、異彩を放っている。まだまだJリーグでのデータが少ないため、対戦チームは戸惑うことだろう。
Jリーグ開幕当初は、日本人選手と外国人選手のレベルに差があったため、外国人選手について「別格」という印象が見受けられた。しかし現在、「別格だ」とうならざるをえない選手は、ヴェルディ時代のフッキを最後に見ていない。
ジョーはもしかすると、当時のフッキ並みの衝撃を走らせてくれるかもしれない。各チームがジョーにマークをするなか、ジョーはどういったプレーを見せるのか、また、グランパスはどう打開してゴールをこじ開けるのか。グランパスの3節から目が離せない。
第3節の見どころ 浦和レッズ
2節を終えて、まだ勝ち星がついていないチームは多いが、浦和レッズの未勝利は意外ではないだろうか。昨年アジアチャンピオンに輝いたものの、Jリーグでは今一つの成績だったレッズは、Jリーグタイトルを渇望している。しかし初戦はFC東京相手に1-1のドロー、第2節目はサンフレッチェ広島相手に1-2で逆転負けを喫した。まだまだ序盤とはいえ、ここで勝ち点を離されたら苦しくなる。第3節目は是が非でも勝ちたいところだ。
第3節目の相手は、昇格したばかりのVファーレン長崎。まだJ1に慣れていない相手のため、ここでしっかり勝ち点3を取り、いい流れをつかみたいところだ。タレントがそろっているだけに、ベンチワークが重要になってくるだろう。