悲願のJ1残留を目指す北海道コンサドーレ札幌の戦術をチェック|【SPAIA】スパイア

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悲願のJ1残留を目指す北海道コンサドーレ札幌の戦術をチェック


2012年以来5年ぶりのJ1を戦う北海道コンサドーレ札幌

清水エスパルス、セレッソ大阪というJ1でも実績のあるチームや前年までJ1で戦っていた松本山雅FCなどの強豪を破り、2016年J2のチャンピオンとなった北海道コンサドーレ札幌。 2017年は実に5年ぶりとなるJ1を戦っている。

北海道コンサドーレ札幌がJリーグに加入したのは1998年。 その翌年にはJ2が誕生することになるのだが、当時J1参入チームとJ2で戦うチームを振り分けるために行われたJ1参入決定戦で、北海道コンサドーレ札幌は敗退した。そのためJリーグ史上初の降格チームとして、翌1999年からはJ2へと戦いの場を移す事になったのだ。

この後2016年までの間で、北海道コンサドーレ札幌がJ1で戦ったのは4シーズンある。
そのうちJ1残留に成功したのは、元日本代表監督である岡田武史が率いた2001年の1度のみ。それ以外の3シーズンは全て最下位でJ2降格となっており、通算成績では23勝14分91敗。
歴代最多の昇格記録を持つと同時に最多の降格記録も持つ北海道コンサドーレ札幌にとって、J1は厚くて高い壁であり続けた。

そんな北海道コンサドーレ札幌にとって、2017年最大の目標は何と言ってもJ1残留である事は間違いない。 2016年に、評論家やメディアの誰も予想しなかった首位でのJ1昇格を成し遂げたチームを作り上げたのが四方田修平監督。四方田監督はどの様なチームで悲願のJ1残留を目指しているのかをチェックしてみよう。

2016年の北海道コンサドーレ札幌

2016年の北海道コンサドーレ札幌が採用していたフォーメーションは、3-4-1-2。 J2では3バックを採用しているチームが多く、3バック自体は珍しいものではない。だが、中盤をダブルボランチ+トップ下という構成を採用していたのは、北海道コンサドーレ札幌が唯一だ。
2002年や2006年のワールドカップで日本代表が使用していた布陣なのだが、世界的にも攻撃戦術が進化したことで近年見ることが少なくなっていた。

しかし、2016年に北海道コンサドーレ札幌はこの布陣にチャレンジし、成功を収めている。
成功の要因となったのは、圧倒的な高さと強さを誇るディフェンスとフォワードを持っていたことだろう。 そもそも近年のJ2では、相手のプレッシングをかわす事ができる選手が少ないため、ハイプレス+ロングボールという戦術をとるチームが躍進を見せる傾向にある。その中でも北海道コンサドーレ札幌には、最終ラインの増川隆洋選手、前線の都倉賢選手、というJ2ではズバ抜けて高くて強い選手を擁していた事が大きかった。
相手のロングボールは、増川選手を中心にしたディフェンスラインで跳ね返すことがき、前線では都倉選手が相手ディフェンスに競り勝つことができる。
その為、中盤や前線の選手はセカンドボールを拾う事が重要な役割となり、それに適した布陣としてこの3-4-1-2が機能していた。

マイナーチェンジを図った北海道コンサドーレ札幌

2017年の北海道コンサドーレ札幌は、J1に昇格した事によって相手チームの質も上がることを踏まえて、2016年の布陣からマイナーチェンジを図っている。
まず、中盤の形をダブルボランチ+トップ下から、アンカー+インサイドハーフ2人という逆三角形に変更した。システムを3-4-1-2から3-1-4-2へと変えている。
2016年時はトップ下の選手は、ほぼフォワードに近い役割だったのだが、2017寝年はこのポジションを無くしディフェンスラインの前にアンカーとして配置する事で、中盤の守備的な選手を増やしている。 この変更によって、2016年は守備的なポジションの選手が最終ラインの5人+守備的ミッドフィルダー2人の7人だったが、2017年は1人増える8人となった。

これはJ1になると高い位置からプレッシングをかけても、それをかわす事ができる能力のある選手が増えるため、ロングボールを最終ラインで跳ね返す事に重点を置いた形だけでは対応仕切れないとの判断からだろう。
しかし前線をあくまで2トップにすることにこだわったのは、チームのストロングポイントでもある前線の都倉選手の能力をより活かすためだ。

守備だけの事を考えると前線を都倉選手の1トップにして、合計9人で守る形の方がより安定感が出ることは間違いない。
しかしそれをしてしまうとボールを奪ったとしても、都倉選手が前線で孤立してしまう場面も多くなり、攻撃する回数が少なくなってしまう。
いくら守備が安定したとしても攻撃の回数が少なくなるという事は、相手の攻撃回数が増えてしまうという事にもつながるので、その効果は半減してしまう。
3-1-4-2は「チームにとって最も効果的な攻守のバランス」に重点を置いた布陣だといえる。

北海道コンサドーレ札幌の3-1-4-2

実際にこの3-1-4-2の布陣は、近年徐々に使用するチームが増えてきた形である。
例えば同じJ1でも、吉田達磨監督が就任したヴァンフォーレ甲府も採用している。

この中盤が3人、前線が2人いる布陣は、前線に1トップ2シャドウを置いた3-4-2-1(3-4-3)の最大の問題点をカバーしようというものだ。
1トップ2シャドゥでは、攻撃時に1トップをサポートする役割になる2シャドウが守備時にはサイドに回ることになる。その結果、例えば浦和レッズの様な豊富なタレントがいるチームだと問題にならないが、どうしても守備の時間が長くなるチームであれば前線が孤立しやすくなる。その問題点を2トップにすることでカバーしようというのが狙いだ。

その一方で、守備の安定感は失われやすいという新たな問題が出てくる。
ここで北海道コンサドーレ札幌が取り組んでいるのが、前線の選手から積極的に守備に参加する形。高い位置から相手の攻撃に制限を加えることで、守備の安定感をもたらそうという事である。
ひとくちに前線からの守備と言っても実はいくつか種類があるのだが、北海道コンサドーレ札幌の前線からの守備は、そこでボールを奪うというよりも、相手の攻撃方向を限定しようというもの。相手の攻撃を自分たちの守備が準備できてる方向へ誘い込もうとしているのだ。

戦術のキーマンは2人のインサイドハーフ

北海道コンサドーレ札幌の戦術上のキーマンとなっているのは、2人のインサイドハーフとなっている。 高い位置から相手に対してアプローチをかける上で最も問題になるのは、相手が4バックだった場合のサイドバックに対してのプレーだ。
相手のセンターバックに対しては2トップがそのままアプローチをかける事ができるが、サイドハーフにあたるポジションの選手は置いていないため、相手のサイドバックが最もフリーになりやすいからだ。
そして、北海道コンサドーレ札幌で相手のサイドバックに対してアプローチをかける役割を担っているのは、アンカーの前にいる2人のインサイドハーフ。この2人は他のチームメイトよりも幅広いエリアを守備する事が求められている。

この難しい役割を担っているのが兵藤慎剛選手と荒野拓馬選手だ。特に今シーズン横浜Fマリノスから加入したベテラン、兵藤選手は、頭脳的なプレーでこの広い守備エリアをカバーしている。

北海道コンサドーレ札幌が今季悲願のJ1残留を果たす為には、兵藤選手がケガすることなく1シーズン戦い抜く事ができるかどうかがポイントになりそうだ。

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