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17番はチームの誇り!サガン鳥栖のサポーター

2017 4/5 09:49芝田カズヤ
サッカーⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

試合中、ピッチ上の選手よりも大きな声でチームを鼓舞し続けるのがサポーター。チームの勝利を願う気持ちは何よりも強く、日本各地、時には海外にも応援に駆けつけます。そんなサポーターに関して、今回はサガン鳥栖に焦点をあて、その熱い思いを紹介します。

サガン鳥栖のチームの歴史

サガン鳥栖の歴史は1987年に静岡県で創設された、PMJフューチャーズというチームにさかのぼります。
Jリーグのチームを作ることを目指していた佐賀県サッカー協会は、PMJフューチャーズを佐賀県へ誘致。ホームタウンを佐賀県鳥栖市へ移すことが決定すると、チーム名を鳥栖フューチャーズへと改称します。その後はJリーグ昇格を目指してJFLで戦っていましたが、チームが経営難に陥ると運営会社の解散が決定。フューチャーズの選手たちの受け皿になるチームとして急遽できたのが今のサガン鳥栖でした。
しかし、サガン鳥栖は当初は形だけのチームであったため、チームの事務所はなく、スタッフも全くいませんでした。地元のチームやJリーグの他チームからの援助を受けなんとかチームとして始動、1999年からJ2に参加することが決まったのでした。
しかしJ2参戦後は満足のいく成績を残すことができず、しばらくはJ2でも中位~下位に位置するチームでした。しかし2011年にユン・ジョンファン監督のもとJ2を2位でフィニッシュ。Jリーグ参戦から13年目にしてようやくJ1昇格を決めました。J1昇格後は最高位が5位と優勝とまではいかないものの、近年は上位に食い込むことはできており、初優勝に向けて今後の活躍を期待したいところです。

田舎者?なサポーター

サガン鳥栖のホームタウンである鳥栖市は人口約7万人という小さな市です。お隣の福岡県のチームであるアビスパ福岡のサポーターからは田舎者などと野次られることもあるようですが、これに対して正直田舎者と素直に認めているのだとか。実際にサポーターの横断幕のなかにも「正直田舎者」と書かれた物があり、試合時に掲げられています。
野次に冷静に返事するあたりは頭の切れるサポーターという感じもしますが、この自虐的な姿勢は他のチームのサポーターからも好評なんだそうです。
田舎者だからかどうかはわかりませんが、サガン鳥栖のサポーターは大人しいと言われています。サッカーのサポーターというと熱すぎて少し怖いというイメージを描いてしまいがちですが、サガンのサポーターは他チームからも大人しすぎると言われるほど。しかし、それが逆にサガンのサポーターの魅力になっていますし、新規のサポーターなどは参加しやすいのではないかと思います。もちろん大人しさはあってもサポーターのチームへの思いは十分に熱いです。

サポーターナンバー17

Jリーグのチームの背番号を見てみると、多くのチームが12番をサポーターのための番号としていることがわかります。これは11人で行うサッカーにおいて、応援でチームを支えるサポーターは12番目の選手だと考えによるもので、サポーターへのリスペクトの意味があります。
ところがサガンではサポーターに割り振られた背番号は17番。これは1章で紹介したPMJフューチャーズを鳥栖市に誘致した、元佐賀大学教授で佐賀県サッカー協会の元理事長である坂田道孝氏の命日、1月7日にちなんでのことなのだとか。チームの設立のために尽力した坂田氏をたたえ、17番はサガン鳥栖の永久欠番になっていて、この永久欠番がサポーターに与えられる形でサポーターナンバーとなっています。
17番の想いを胸にサガンのサポーターは応援に励んでいるのです。

まとめ

ここまでサガン鳥栖のサポーターについて紹介してきました。大人しかったり、特別なサポーターナンバーを持っていたりと特徴的なのではないかと思います。チームはJ1で戦い続けているものの、優勝には届いていません。今後大人しいサポーターたちの熱い応援でどこまで活躍してくれるのか、期待したいですね。