「湘南」だけどそのルーツは栃木県
湘南ベルマーレは1968年に栃木で誕生した藤和不動産サッカー部にルーツを持ちます。湘南なのに栃木?と思う方もいるかもしれません。この藤和不動産の親会社が東京にあるフジタ工業で、のちに本拠地を栃木から東京に移転、練習場を平塚に持っていたため、のちに神奈川への移転につながっているのです。
湘南ベルマーレはJリーグ開幕2年目の1994年にベルマーレ平塚として参戦し、参戦1年目に天皇杯を制覇するなどその力を発揮しました。しかし1999年にJ2に降格すると、同年に親会社のメインスポンサーのフジタが撤退するなど徐々にチームの風向きが悪くなっていきます。2000年にはチーム名を湘南ベルマーレに改称。J1昇格を目標に戦いますが、昇格は叶わずその後2009年までJ2で戦うことになります。
2010年に悲願のJ1復帰を果たしたものの1年で再びJ2に降格。そこからはJ2とJ1を行ったり来たりの状況が続いています。2016年はJ1で戦いましたが、降格が決まり2017年はJ2での戦いとなります。
公式サポータズクラブ「ベル12」
湘南ベルマーレにはサポーターのための公式サポータークラブが存在します。それが「ベル12」。ベル12は会員制のクラブですが、誰でも会員になることができます。
会員になると、コースに応じて様々な特典を受けることができ、シーズンチケットを手に入れることもできます。最近になってベルマーレを応援したくなったというサポーター初心者の方はクラブ会員になるところからサポーター活動を始めてみるのもいいかもしれません。
ちなみに12という数字は応援でチームをささえる12番目の選手であるという意味でサポーターのための番号となっています。当然選手の中で12番をつけている人はいません。この数字はチームがサポーターをリスペクトしていることの証であると言えます。
降格しても前向きなサポーター
1章でも紹介しましたが、2016シーズンのベルマーレは年間で17位となりJ2降格が決まりました。降格はチームにとっては辛いものですし、サポーターもその気持ちは変わりません。チームによってはサポーターから厳しい声を浴びることもあります。
しかし、ベルマーレのサポーターは前を向いていました。Twitterでベルマーレの降格が決定した時のサポーターのツイートを検索してみると、悔しさをにじませながらも、来期にはJ1へ復帰することを願ってチームを励ましているツイートが目立ちます。 J1に昇格しては1年~2年でJ2に降格してしまい、なかなかJ1に定着できないチームですが、そんなチームを支えるサポーターの存在がベルマーレを何度もJ2からJ1へと這い上がる力となっているのです。
まとめ
湘南ベルマーレのサポーターについて紹介してきました。何度も降格を経験し、苦しい時を過ごしてきたチームですが、サポーターはどんな状況になってもチームを愛していることがわかります。今後もサポーターの声援を力に戦うベルマーレの姿に期待したいですね。