FC東京U-23とは?
FC東京U-23とは、J1リーグのクラブ・FC東京に所属する23歳以下の選手で構成されているサッカーチームです。2016シーズンよりJリーグ理事会によってJ1・J2クラブの「U-23チーム」がJ3に参加することが決定したため、FC東京とは別にJ3リーグに参加しています。
チームカラーはトップと同じ青と赤ですが、ユニフォームは縦ラインから横ラインのものを使用。ホームスタジアムもトップとは別に味の素フィールド西が丘などを使用しています。
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2016シーズンよりU-23チームが参加可能となったJ3リーグ。特に、15歳でJリーグ最年少出場記録を更新した久保建英選手は大きな話題となりました。そこで今回は、久保選手も所属するFC東京U-23のJリーグ1年目を振り返ります。
FC東京U-23とは、J1リーグのクラブ・FC東京に所属する23歳以下の選手で構成されているサッカーチームです。2016シーズンよりJリーグ理事会によってJ1・J2クラブの「U-23チーム」がJ3に参加することが決定したため、FC東京とは別にJ3リーグに参加しています。
チームカラーはトップと同じ青と赤ですが、ユニフォームは縦ラインから横ラインのものを使用。ホームスタジアムもトップとは別に味の素フィールド西が丘などを使用しています。
23歳以下の選手の育成を強化することで、ユースからトップまでFC東京全体の底上げを目指しているのが、FC東京U-23の方針。ユースに所属している選手を昇格させることで年齢が低くても実力で起用するほか、トップと合同練習をすることでお互いに刺激を与え合い、個々の選手のスキルの向上と選手層を厚くする狙いがあります。
特にFC東京では選手数が足りないため、トップやU-18の選手たちが試合に出場することが多く見られます。U-18のDF岡崎慎選手はU-23のスタメンに定着していて、第8節のY.S.C.C.横浜戦ではトップのスタメンクラスの選手に加えてベンチメンバー全員がU-18の選手という試合になるなど、J3リーグを戦う他のトップチームにはない特徴があります。
J3リーグ参加の初年度となった2016シーズンはトップチームコーチの安間貴義氏、7月からはU-18コーチの中村忠氏が監督に就任。9勝9分12敗、10位という成績でシーズンを終えました。
2016シーズンのFC東京U-23で目立ったのが、ユ・インス選手。トップチームの選手らが集う中、得点ランキング5位につける11点を獲得しました。
また、第27節SC相模原戦で平川怜選手が16歳6ヶ月10日で最年少出場記録を更新し、アシストを記録したかと思えば、第28節AC長野パルセイロ戦で15歳の久保建英選手が最年少記録を塗り替えるなど、FC東京U-23らしい選手の起用が目立ちました。上位リーグ昇格を目指すだけでなく、前項で述べた「育成」に特化したシーズンだったと振り返ることができるでしょう。
第28節AC長野パルセイロ戦で15歳5ヶ月1日という若さでJリーグデビューを果たした久保建英選手。2011年よりFCバルセロナの下部組織カンテラに入団し、10-11歳で構成されるアレビンCではリーグ得点王、地中海カップU-12トーナメントでは得点王とMVPを獲得するなど「日本のメッシ」として有名になりました。
FC東京の下部組織に入団した後は、U-18に飛び級で昇格し、日本クラブユースサッカー選手権でも得点王に輝くなど、FC東京U-23のみにならず日本サッカー界全体で最も注目すべき選手といえます。J3リーグでは3試合に出場したものの、得点は記録できませんでしたが、2017シーズン以降の活躍に期待したいですね。
さて、気になる2017シーズンですが、U-23チームがJ3リーグでどこまで上位に食い込めるのかが見どころ。Jリーグ参戦1年目となった2016シーズンでしたが、2017シーズンはシーズンを戦い抜いた経験があるので、試合の雰囲気やコンディションの調整などへの対応が改善されるはずです。個々の選手がより能力を発揮しやすい環境になった中で、チーム全体としてどのようなサッカーを見せてくれるのか期待したいところです。
また、2016シーズンを通してFC東京全体の底上げが図られた中、新たにどのようなユース選手が起用されるのかも注目です。
J2昇格を目指す他のJ3チームとは違って、U-23チームにはトップ選手やユース選手が出場するなど育成に重きを置いた特徴的な面があります。 個々の選手のJ3リーグでの活躍に注目するだけでなく、今後トップチームに昇格した時にどのような選手に成長しているのか追いかけてみるのもいいですね。