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【検証】ルヴァン杯(ナビスコカップ)の優勝傾向を分析してみた!

2016 10/28 03:11
サッカー選手,イメージ画像,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

より楽しく観戦するためにも、ルヴァン杯(ナビスコカップ)の優勝チームの傾向が知りたいとおもわないだろうか? 本記事では、過去にルヴァン杯(ナビスコカップ)で優勝しているチームのその年のJリーグの結果から、優勝傾向を考察する。

そもそもルヴァン杯(ナビスコカップ)とは?

サッカーファンであっても、「ルヴァン杯」という名称が聞きなれない方は多いのではないだろうか? それもそのはず、ルヴァン杯に名称が変更されるのは2016年8月に行われる準々決勝から。現状はまだ「ナビスコカップ」の名称を使用している。それは、ヤマザキナビスコ株式会社がナビスコブランドとのライセンス契約を終了することが理由だそうだ。それまで「ナビスコカップ」で親しまれていた大会名も変更せざるを得なくなったという結果だ。
そして今後は、特別協賛社であるヤマザキビスケットの基幹商品「ルヴァン」の名前を冠した「ルヴァン杯」が採用される。 ちなみにルヴァン杯(ナビスコカップ)というのは、Jリーグが主催するリーグカップで、J1リーグに所属するチームで優勝を争う。予選リーグと決勝トーナメントで構成され、アジアチャンピオンズリーグに出場する4チームは自動的に決勝トーナメントへの出場権を獲得する。

【優勝傾向】鹿島アントラーズが最多の過去6回優勝!

ルヴァン杯(ナビスコカップ) では、鹿島アントラーズが過去6回の優勝を誇り、全チーム中最多という結果だ。
ちなみに、優勝年は1997年、2000年、2002年、2011年、2012年、2015年。準優勝も1999年、2003年、2006年と3回経験している。そして、ヴェルディ川崎(現在の東京ヴェルディ1969)が3回、柏レイソル、ガンバ大阪、ジュビロ磐田、FC東京、ジェフユナイテッド千葉の2回と続く。

【優勝傾向】Jリーグの優勝とは関連性があまりない!

ルヴァン杯(ナビスコカップ)はJリーグと併行して開催されるため、Jリーグで優勝するチームが順当に優勝する? それでは、過去6回の優勝を誇る鹿島アントラーズを例に傾向を分析してみよう。

《鹿島アントラーズのJリーグ順位》
1997年:1stステージ優勝
2000年:2ndステージ優勝
2002年:4位
2011年:6位
2012年:11位
2015年:5位

最初の2回こそJリーグでも優勝を飾っているが、それ以降は振るわない結果に。Jリーグとは違った緊張感もあり、またJリーグとの2冠は容易ではないことがわかる結果となった。

【優勝傾向】Jリーグで好調のチームに優勝が多い

では、鹿島アントラーズ以外のチームも見ていきたいと思う。

1993年:ヴェルディ川崎(Jリーグ優勝)
1994年:ヴェルディ川崎(Jリーグ優勝)
1996年:清水エスパルス(Jリーグ10位)
1998年:ジュビロ磐田(Jリーグ優勝)
1999年:柏レイソル(Jリーグ3位)
2001年:横浜マリノス(Jリーグ13位)
2003年:浦和レッズ(Jリーグ6位)
2004年:FC東京(Jリーグ8位)
2005年:ジェフユナイテッド千葉(Jリーグ4位)
2006年:ジェフユナイテッド千葉(Jリーグ11位)
2007年:ガンバ大阪(Jリーグ3位)
2008年:大分トリニータ(Jリーグ4位)
2009年:FC東京(Jリーグ5位)
2010年:ジュビロ磐田(Jリーグ11位)
2013年:柏レイソル(Jリーグ10位)
2014年:ガンバ大阪(Jリーグ優勝)

この結果から考察しても、Jリーグとルヴァン杯(ナビスコカップ)の優勝チームに関連性はほぼないと考えられる。しかし、2001年の横浜や2006年の千葉などイレギュラーなパターンを除いては、Jリーグでも上位の結果に終わったチームが優勝しているということがわかった。

まとめ

Jリーグと同時期に開催されるため、Jリーグでの調子が少なからずルヴァン杯(ナビスコカップ) にも影響するということがわかった。 過密スケジュールでの試合日程なので、どちらも最善を尽くすのは難しいだろうから、2冠達成や天皇杯も含めた3冠達成は本当に偉業なのだ。