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天皇杯の優勝傾向を分析してみた!

2016 10/28 03:11
サッカー選手,イメージ画像,ⒸShutterstock.com
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Photo by Evgenii Matrosov/Shutterstock.com

よりサッカーを楽しむためにも、天皇杯の優勝傾向を知りたいと思わないだろうか? そこでこの記事では、過去の優勝チームを分析することで、天皇杯の優勝傾向を探る。

そもそも天皇杯ってどんな大会?

サッカーファンにとって、元旦の1月1日に行われる天皇杯の決勝を楽しみのひとつとしている方も多いのではないだろうか?そもそも天皇杯というのは、国内最大規模を誇るサッカーのオープントーナメントで、年に1回開催される大会だ。出場チームは、予選を行わずに本大会に出場できるシード41チームと、各都道府県代表47チーム。合計88チームで日本一を争う。
なお、シード枠はJ1リーグとJ2リーグに所属する全チーム、そして、JFLに所属するチームの中でも前期リーグ戦終了時点で上位のチームで構成される。日程は、敬老の日近辺の週末に1回戦を行い、その後、体育の日近辺の週末に2回戦と続き、12月23日前後に準々決勝、12月29日に準決勝、1月1日に決勝が行われる。

【優勝傾向】最多優勝は鹿島アントラーズとガンバ大阪の4回

過去に開催された天皇杯において、最も優勝回数の多いのは鹿島アントラーズとガンバ大阪の4回。続いて、横浜フリューゲルス、名古屋グランパス、東京ヴェルディ、浦和レッズ、横浜F・マリノスが過去2回優勝という結果となっている。ちなみに、鹿島アントラーズは1997年、2000年、2007年、2010年。ガンバ大阪は2008年、2009年、2014年、2015年。いずれの2チームは準優勝も2回ずつと、イーブンの結果となっている。

【優勝傾向】Jリーグの順位との関連性は少なからずある!

天皇杯の日程は、Jリーグ期間と重なる。ということは、Jリーグで上位に位置するチームが優勝するはずだ?鹿島アントラーズとガンバ大阪を例に分析してみたいと思う。

《鹿島アントラーズ》
1997年:1stステージ優勝 2000年:2ndステージ優勝 2007年:優勝 2010年:4位

《ガンバ大阪》
2008年:8位 2009年:3位 2014年:優勝 2015年:3位

鹿島アントラーズは、2010年をのぞいてもろにリーグ戦の影響を受けているという結果に。しかし、一方のガンバ大阪は、2014年にナビスコカップを含む3冠を達成している以外は、決して調子のいいシーズンであったとは言えないのが事実。リーグ戦とトーナメントによる違いもあるかと思うが、もしかしたらガンバ大阪は緊張感のあるトーナメントでこそ結果を残すのだろうか。

【優勝傾向】サンフレッチェ広島は天皇杯では優勝できない!

過去4年のJリーグで3度も優勝しているサンフレッチェ広島だが、準優勝が最高で、実は天皇杯での優勝実績はない。ちなみに、過去5回(1995年、1996年、1999年、2007年、2013年)の準優勝という結果は全チーム中最多だ。さらにいうと、決勝で勝てていないだけでなく、すべての試合において無得点。つまり得点すら取れていないのだ。
同じくトーナメント方式で優勝を決めるナビスコカップでも優勝経験がないことから、サンフレッチェ広島はトーナメントに弱いチームであることがわかった。

まとめ

サンフレッチェ広島が天皇杯で優勝していないのは意外だ。 サンフレッチェ広島の戦績も含め、今後の天皇杯の結果に注目していきたい。