2度目のコパ・アメリカで
日本代表は、招待参加しているコパ・アメリカのグループステージ3試合を2分1敗で終了。グループC最終節の日本対エクアドル戦では、勝利したチームが8強進出する真っ向勝負となったが、1-1の引き分けに終わったことで共にグループステージ敗退が決定。得失点差でグループB3位のパラグアイが8強進出となった。
日本代表が初めて参加したコパ・アメリカ1999では、1分2敗。20年の時を経て、2度目の参加となった今回は2分1敗。勝ち点にすれば、わずか1を上積みしただけに過ぎないが、日本サッカーの成長を感じさせる大会だったと言える。
特に第2節のウルグアイ戦では、今大会で上位進出も予想されるウルグアイに堂々たる打ち合いを見せ、2-2の引き分け。大会屈指の2トップ、スアレスとカバーニに多くのチャンスを作られたが、日本も負けずにチャンスを作った。グループステージ3試合で、ウルグアイが勝ち星を落としたのはこの試合だけだ。
今大会の代表招集には強制力が無く、主力選手全員を招集することができないという難しい条件だった。しかし、東京オリンピック世代の選手を中心に、数人のベテランが加わったチームが見せた戦いは素晴らしかった。
マンチェスター・シティに移籍したものの、今季はレンタル先のFCフローニンゲンで全く出場できなかった板倉滉だが、レアル・マドリードに移籍が決まった久保建英と共にこの3試合で成長をみせた。
Jリーグ組の三好康児(横浜FM)、岩田智輝(大分)、杉岡大暉(湘南)も随所に好プレーを見せ、ベテランの岡崎慎司と川島永嗣は改めて頼れる存在であることを証明。中島翔哉と柴崎岳と冨安健洋の3人は、日本代表の主力メンバーらしいクオリティを見せつけた。
唯一のアマチュア選手である上田綺世(法政大学)については、ボールを受ける前の動きは十分に世界で通用しているため、シュートが今後の課題になるだろう。
U-20ワールドカップやトゥーロン国際大会、そして今大会で頭角を現す選手が出てきたことは、大きな収穫と言える。