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ベティスで不遇の乾貴士がローン移籍したアラベスとは

2019 1/31 15:00橘ナオヤ
乾貴士,Ⓒゲッティイメージズ
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好調アラベスはサイドの主力が負傷、乾に白羽の矢が

11シーズンぶりにプリメーラ(1部リーグ)に昇格した16-17シーズン、アラベスは勝ち点55でリーグ9位と昇格組としては大健闘の成績を残した。それ以上に、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)ではクラブ史上2度目となる決勝進出を果たし、バルセロナに5-0と完敗を喫したもののサプライズを起こした。

今シーズンはクラブOBのアベラルドが指揮を執り、第21節終了時点でリーガ5位と躍進を見せている。クラブには、FWボルハ・バストンやFWジョナタン・カジェリ、ガーナ代表MFワカソ・ムバラク、スウェーデン代表ヨン・グイデッティらが所属。アベラルド監督は4-2-2を基本布陣としており、乾が入るとすれば中盤左サイド(LMF)が濃厚、次点でより前線のポジションとみるべきだろう。

LMFのレギュラーはバルサユース出身のMFホニー・ロドリゲスだったが、第18節に負傷。アタッカー陣にはカジェリ、バストン、グイディッティらタレントを擁するが、いずれもセンターフォワード系。左ウィングでのプレーを得意としていたイバイ・ゴメスをこの冬にビルバオに売却しており、アラベスはこのポジションの補強が急務だった。ホニー同様サイドからの攻めを得意とする乾は、このポジションでの活躍が期待される。

しかし、当然ながら乾にレギュラーが確約されたわけではない。負傷するまでホニーはリーグ戦全試合に出場しており、指揮官の信頼は厚い。移籍が決まった1月24日の時点で、乾はまだ日本代表とともにアラブ首長国連邦(UAE)にいるため、チームへの合流は遅れる。

また、森保監督はアジアカップを“総力戦“で戦うとしているが、乾をファーストチョイスとしては見ていない。ホニーの復帰までに代表、そしてクラブでアベラルド監督の信頼を掴む活躍が見せられなければ、再びベンチを温める日が戻ってくる恐れもある。

だが、プレーする喜びを求め、あえてこの決断を下した乾。「大好きなリーガエスパニョーラで3チーム目、新しいサッカーに触れて思いっきり楽しみ、また成長したいと思っています!」という言葉のように、またスペインの地で左サイドを切り裂く姿を見せてほしい。

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