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平成14年 日韓共催W杯で日本がベスト16【平成スポーツハイライト】

2019 1/3 11:00SPAIA編集部
日韓共催W杯Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

グループリーグ突破が至上命題

初めてのアジア開催となった平成14年(2002年)の日韓共催ワールドカップ。日本代表は開催国として予選を免除されたため、特に開幕まではピッチ外の話題も多かった。

イングランド代表のデビッド・ベッカムには女性ファンが群がり、ソフトモヒカンの髪型を真似た「ベッカムヘアー」が流行した。カメルーン代表の直前キャンプ地となった大分県の中津江村は「最も小さな自治体のキャンプ地」として一躍、全国区になった。トルコ代表のイケメンFWイルハンは「週刊女性」で特集記事が連載されるなど人気沸騰し、平成16年にヴィッセル神戸入りした。

当初は自国での単独開催を主張していた日本と韓国も、共催が決まってからは距離感が縮まった。韓国が日本アニメや歌謡曲などを解禁したり、日本でも平成15年から韓国ドラマ「冬のソナタ」が放送されるなど韓流ブームにつながっていった。

そんなピッチ外のフィーバーをよそに、トルシエジャパンに課された至上命題があった。

グループリーグ突破だ。

3戦全敗だった前回フランス大会から4年。その間に台頭した中田英寿、松田直樹、宮本恒靖らを中心に据え、小野伸二、稲本潤一、中田浩二ら若手も積極的に登用した。中村俊輔が代表落ちしたことも話題になった。3人のDFが最終ラインを高い位置で水平に維持しながらプレスをかける「フラットスリー」で、世界の強豪に挑むことになった。

決勝トーナメント1回戦でトルコに惜敗

グループHに入った日本はベルギー、ロシア、チュニジアと同組だった。6月4日の初戦、ベルギー戦。鈴木隆行と稲本がゴールを決めたが、2点を失ってドローだった。

第2戦はロシア。後半5分に稲本が初戦に続いてゴールを決め、1点を先制。守備陣もフラットスリーが機能してロシアを完封し、ワールドカップ初勝利を挙げた。

しかも、ベルギーとチュニジアが引き分けたため、日本は勝ち点4でグループ首位。テレビの視聴率は国内サッカー中継歴代1位の66.1%を記録した。まさに日本中がお祭り騒ぎだった。

3戦目のチュニジア戦は引き分けでも2点差以内の敗戦でもグループリーグ突破という余裕の状況。大阪・長居スタジアムで行われた試合でセレッソ大阪の森島寛晃が先制ゴールを決めると、中田英寿がダイビングヘッドで2点目を奪い、グループHを首位で通過した。開催国初の予選リーグ敗退という屈辱は免れた。

16チームで争う決勝トーナメント1回戦の相手はトルコだった。それまでの柳沢と鈴木の2トップから西澤明訓の1トップに変更して臨んだが、新布陣が機能せず、0-1で敗れた。

韓国はベスト4進出

韓国はグループDを首位で突破し、決勝トーナメントではイタリア、スペインを撃破、ベスト4入りした。準決勝はドイツ、3位決定戦はトルコに敗れて4位だったが、共催国として堂々の成績だった。

優勝したのは決勝でドイツを下したブラジル。2大会ぶり5度目の頂点だった。決勝でも2得点したブラジルのエース・ロナウドが8ゴールで得点王に輝いた。

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