「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

武藤嘉紀、大迫勇也との2トップで代表選出に可能性

2018 5/14 13:29SPAIA編集部
武藤嘉紀,W杯アジア予選
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

ハリルホジッチ前監督の戦術にはフィットしなかった武藤

ハリルホジッチ前監督の就任初戦となるチュニジア戦からワールドカップ二次予選まで、武藤嘉紀は監督の信頼が厚い主力として先発出場していた。

状況が変わったのは、二次予選の後半に入った2015年終盤。2016年は右膝を負傷してベンチや招集外が増え始めた。最終予選では先発出場が1度もなく、途中出場も1試合のみ。前年まで武藤が務めていたポジションには、原口元気や乾貴士が起用された。

武藤の出場機会が減った主な原因は、戦術的な問題だ。ハリルホジッチは3トップの布陣を採用し、スピードのある武藤は左サイドで起用されていた。しかし武藤の所属チームでのポジションは最前線。武器となるスピードはゴールに向かって直線的に使うことを得意としており、幅を作るプレーが求められるサイドのポジションは不慣れだった。

所属チームでもサイドでプレーする原口や乾は、当然サイドでプレーすることに慣れておりスピードもある。武藤の出場が厳しくなるのも仕方がないことだった。

また2015年のイラン戦では武藤が得意とする最前線で起用された。しかし、ハリルホジッチ が最前線の選手に求めたのは、ボールを収めて起点となるプレー。大迫勇也がこういったプレーを得意としているが、武藤が得意なのは背後への抜け出しだった。

こうして武藤はハリルホジッチ戦術の中でフィットするポジションを見つけられず、日本代表から遠ざった。

大迫と武藤の2トップが実現するか

二度のヨーロッパ遠征では招集されなかった武藤。カムバックする可能性が急浮上したのは、西野監督が2トップの新システムを取り入れる計画があるとの報道が出ているからだ。

今季の武藤はドイツでの自身最多となるリーグ戦8得点、カップ戦も含めた公式戦では10得点を決めた。この得点数に武藤は「納得はいっていない。もっともっと取れる自信もある」と語っている。シーズン中2度にわたって怪我で離脱したことを非常に悔しがっているが、1部残留を争うチームでの8ゴールは素晴らしい。

特に5月5日に行われた第33節ボルシア・ドルトムント戦が圧巻 だった。ドルトムントにとってほぼ3位が確定しているが、マインツにとっては1部残留がかかる大切な試合だ。両チームにモチベーションの差があったとはいえ、残留を争う14位マインツが3位ドルトムントの本拠地で戦う厳しい一戦だった。

この試合で先発出場した武藤は攻守に躍動。左サイドからのクロスに合わせた武藤のヘディングシュートが決勝点になってマインツが勝利、1部残留を決めた。

1試合を残した第33節終了時点で武藤はチーム内得点トップ。マインツのエースに対してヨーロッパでの評価も上昇しており、イングランドプレミアリーグからのオファーも報じられている。

実績から考えると、日本代表フォワードの軸は大迫に間違いない。その大迫と2トップを組む有力候補は、プレースタイルから考えると武藤が有力だ。ポストプレーが得意な大迫と、背後への飛び出しが得意な武藤は、2トップの組み合わせとして最適だろう。西野監督がワールドカップ本大会で2トップを採用すれば、武藤は必要な選手になる。

代表発表まで残された時間はわずか。西野監督の判断に注目が集まる。

関連記事

おすすめの記事